大東建託は先ごろ、毎年恒例の「街の住みここち&住みたい街ランキング2024<滋賀県>を発表した。
住みたい街(自治体)トップは、6年連続で「草津市」。草津市の1位は6年連続で、「住みここち(自治体)」でも1位の「草津市」。2位は東京23区、3位は大津市で、いずれも3年連続でのランクインである。4位は彦根市、京都市北区が同率タイで新たにランクインしている。
<ブログ筆者コメント> 滋賀県内で上位にランクになっているところは「大津~草津~守山」までのJR線沿線の湖南ベルト地域である。京阪神への交通アクセス、住環境及び教育等、全てに優れており、今やこの地域は一極集中となっている。人口集中も進み京阪神のベッドタウン化している。
一方、JR線から外れた地域、例えば琵琶湖の東部内陸側は近江鉄道があるものの交通アクセスに劣り、また京阪神から離れていることもあり、都市化が進みにくい。湖南ベルト地域に比べ、広い農耕地と森林地を抱え、高齢化と過疎化が進む地域である。
湖南のベルト地帯は都市生活者中心、その他の地域は琵琶湖の周囲にある多くの工場生産所勤務と旧世代から続く農業生産を兼務する「半ちゃん農家」の形態が今なお残る地域である。このような構造的な社会にあって、単に便利だから、人が集まるからと言った都市的尺度だけでものごとを判断すると本質を見誤る可能性がある。