鎌倉時代に長光寺(近江八幡市長光寺町)で書写されたとみられる経典の解説書「 三弥底部論 」の発見を記念した特別公開が始まった。
調査した滋賀県立琵琶湖文化館の井上優副館長(日本文化史)が4月2日、特別講演し、「経典から地域の歴史が鮮やかによみがえった」と、発見の意義を語った。
調査した滋賀県立琵琶湖文化館の井上優副館長(日本文化史)が4月2日、特別講演し、「経典から地域の歴史が鮮やかによみがえった」と、発見の意義を語った。
↑写真:読売新聞より
同論(全3巻)の一部がオークションに出ているのが見つかり、寺が2021年7月に購入。奥書に「弘安4年(1281年)7月3日」「近江国蒲生下郡長光寺書写了(長光寺で書写し終えた)」と記されていた。
特別講演で井上副館長は、同論が5000巻以上ある「一切経」に含まれる専門的な経典だったため、単体で書写される機会は極めて少なかったと説明。
「当時の長光寺は一切経を備えるほどの大寺院で、写経事業を行う一大仏教センターだった」と持論を述べた。
更に「大量の経典を書き写すために墨が必要。中世の代表的な銘墨だった武佐墨を生むきっかけは長光寺だったのではないか」とも語った。
「三弥底部論 」特別公開
開催日時: 4月10日(月)までの10:00~15:00
場所: 長光寺(近江八幡市長光寺町694)
その他: 経文の維持協力金(500円)が必要
問い合わせ: 長光寺(0748ー37ー7743)
近江八幡市長光寺町694
https://cyokoji.com/
<読売新聞より>
その他: 経文の維持協力金(500円)が必要
問い合わせ: 長光寺(0748ー37ー7743)
近江八幡市長光寺町694
https://cyokoji.com/
<読売新聞より>