近江鉄道や沿線の魅力を発信する映画の第3弾「ガチャコン！3」の制作に向け、東近江市の有志でつくる実行委が出演者を募集している。
今回は愛東、湖東、永源寺の各地区が舞台の映画「大逃亡」も同時に作る予定で、両作品の出演者オーディションが2月18日（日）、八日市コミュニティセンター（東近江市八日市町９−２０ ）で行われる。
ガチャコンは近江鉄道の愛称。シリーズは、市出身のムラヤマ・J・サーシ監督が手がけ、これまでの親子愛編、青春編に続き、今回はヒーロー編となる。
世界征服をもくろむ悪の組織が送り込んだ怪人に、近江鉄道の社長直属部署という設定の「ヒーロー部」の3人が立ち向かう、というストーリーだ。怪人もヒーローもどこか抜けているキャラクターで、笑えて楽しめる作品になるという。近江鉄道の駅やその周辺で撮影する予定。
シリーズ1、2ともに制作費として200万円以上の寄付が集まった。上映会の評判は上々で、さらに続編の制作が決まった。
「大逃亡」は、近江鉄道沿線以外の地区にも映画に携わってもらおうと、市民団体「あいのみ企画室」スタジオポストが企画し、ムラヤマ監督が手がける。主人公の46歳のサラリーマンがトラブルに巻き込まれ、愛東、湖東、永源寺の住民から追われる、というあらすじだ。
ガチャコンではヒーロー役2人、大逃亡では主要な役となる障壁のある恋愛に悩む男女2人をオーディションで選ぶ。この4役に選ばれなくても、参加者には別の役で出演できるチャンスがあるという。
ガチャコンは5月15～20日、大逃亡は5月22～27日に撮影し、秋の上映会開催を目指す。
ムラヤマ監督は昨年4月に東京から東近江市に帰ってきた。「映画に出演する楽しさを知って貰い、地元が盛り上がってほしい」と期待。
実行委員長の奥村清和さんは「東近江を映画の街にしたい。若い人に夢を持って貰えるよう取り組む」と意気込んだ。
制作費の寄付やオーディションの申し込みは専用サイトから。
「ガチャコン！」の1と2のDVDは1枚2,000円で販売している。
問い合わせ： あいのみ企画室・奥村清和さん＝090（5251）3376
＜中日新聞より＞
