西行の歌
心なき身にもあわれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ
は 大磯で読まれたと伝えられています。
が、大磯のどこなのか?
江戸初期の崇雪という人が「こ ここかな?」と思われる沢の隣に草庵を建てたそうなのですが、、、
確かに海がすぐそこなのに まるで深山の渓谷のような自然石の沢は、珍しく趣があり 誰も異論を唱えなかったようで そのまま今日に至っています。(交差点名も「鴫立沢」)
草庵は後に「鴫立庵」という名の俳諧道場となり その時代の重鎮が住まわれたそうです。
私達が訪ねた時はちょうど修繕中で・・・
撮影は入り口まで、でガマンしました。
完成なった頃 改めてお訪ねしたいと思います。
そうそう、相模湾に面した地域を「湘南」と言いますが、この呼び名の出所の一つがここ 鴫立庵 だそうです。敷地内に「看盡湘南清絶地」という字を彫った石(レプリカ)があるのですって。/ 湘南については他にも色んな説があるそうですが とまれこれが一番古い記録、のようです。
あ、崇雪という人を「外郎売り」とする説もあるようですが、小田原の「外郎さん」によると 「うちのお店には外郎売りっていなかったんですよ」 ですって^^;
さて、交差点「鴫立沢」から大磯の駅へ向かう途中に ハーフティンバーのお菓子屋さんがありました。
「鴫立亭」本店。
小田原の駅ビルにも入っているお店ですが、そうかー ここも鴫立沢からの命名だったんですねー。
という訳で ちょっと「鴫立沢」に詳しくなったのでした^^