小学校の低学年の頃、回転遊具と言う丸い輪になった鉄棒で上下にグルングルン回る遊具がありました。
私は皆とそれにぶら下がり、上がったり下がったりして回っていましたが、ある時上に上がりっぱなしで中々足が地に着かず、とても手が疲れ、とてもおっかなかった事があります。
段々手を放したらどんなに楽になるだろう~!怪我をしても良いからこの苦しさから逃れたいなぁ~って思いました。
そのうち大分して、一瞬だけ足が地に着きました!でも手を放し遊具の外側に行くチャンスを逃し、又上に上がってしまいました! その時あ~~外側に出れば良かったなぁ~ってとても後悔しました。
そのうち段々下がって来て足を地に着け何事も無かった様に歩いて回転遊具の外側に出ました。でも心臓はドキドキでした。
その後、あの時手を放したらもしかしたら頭を打って、記憶が無くなったり、大怪我をしていたかもしれないなぁ~!手を頑張って頑張って放さなくて良かったなぁ~~って子供心にすごく思いました。
その後小学校6年生の時、クラスの人と4人で山にスキーに行きました。今の様にバスとかで行くのではなく、現在地下鉄「琴似駅」という所に家があったのでそこから近場の山までスキーを担いで行きました。
行く前からちょっと空腹でしたがそのまま行きました。行く時も途中皆で道端で休憩を1度取り又歩き始めました。
山に着くのにきっと1,2時間はかかっていたのでは?と思います。
数時間滑って帰宅となるのですが、私はも~~空腹で空腹で!
そんな時一緒に行った友達で山に1番近く、最初に自宅に着いた友達やそのお兄さんが「お金を貸すからパンを買ったら?」って言ってくれ皆も薦めてくれたのですが、子供だったのでそんな事は絶対出来ず断り、他の2人と又自宅に向かい歩きました。
歩いてる途中で広場(空き地)がありました!
私はその広場の向こう側が野球場より大きく感じるぐらい遠くに感じ、あっちまでたどり着けるのだろうか!自宅にもたどり着けたら夢みたいだな~!!って思いました。
1歩1歩かみ締めながら歩き、心の中で泣いていまいた。そして向こう側にたどり着いた時、今来た道を振り返りました。
その時の信じられなかったぐらいの感動は今でも覚えています。
そして又私たちは歩き続けました。友達が見るに見かねて私のスキーを持ってくれました。
でも友達とも最後分かれ道が来てそこからまた私は一人で歩き数分後夢にみた自宅に着きました。
おばあちゃんが居たのでストーブが焚いてあり、そこで手を温めていると嬉しくって涙が出てきて、段々足がホテッテ来て痒くなりました。
泣きながらあの広場(空き地)で諦めないで歩いて良かったなぁ~~って心底思いました。
「努力」って当時から「ダサい言葉」の部類に思われていたけど私は大好きな言葉でした。
そして今でも好きな言葉です!