9月最後となる登山は、悪天による延期の末の終日晴天十勝連峰「美瑛岳(2,052)」からの報告です
表大雪連峰を背に
(←misakoさん、Motoさん、&Toshi)
ご存じ山ともMotoさんに、misakoさんが加わった三人登山です
misakoさんはToshiと数十年来のお友達ですが登山を一緒にするのは今回が初めてです。
お互い同学年で気が付くとアラシックスにもなってしまいましたね
まさか、マラソン繋がりがトレラン談義になり、登山に発展するとは思いませんでした。
今日はMotoさんと三人、走る話と登る話で随分盛り上がりました
Toshiもmisakoさんも、MotoさんやAmigoさん世代の背中を観て出来るだけアンチエージング頑張ります
ということで、札幌の某待ち合わせ場所を4:00に出発し予定より良い早く望岳台までやってこれました。
と、
その前に、本日は美瑛経由ではなく態々上富良野の千望峠を越えて走ってきました
朝のこの景色を眺められるという期待からです
朝霧雲海の上富良野に浮かぶ大雪山から十勝連峰のシルエット
ご来光寸前の景色に感動して写真を撮りまくります
(今日目指す頂は、真ん中の鋭鋒「美瑛岳」です)
2000mを超える十勝連峰の稜線上、特に美瑛岳の頂上には風が強い日特有の水蒸気流れが起こっています。
この麓は穏やかでも、予報通り午前中の山頂付近は風速15m以上でしょう
■6:35 望岳台
当初の計画よりも15分早く歩き出しました。
まず確認した大雪山(当初は旭岳からのお鉢周りを計画したけれど積雪で断念)
雪はかなり融けて、今日お鉢を歩いていたならばこれも絶景を楽しめたでしょう。
逆方向の富良野岳(南側)には朝陽が当たりだしてその陰影がくっきり・です
Toshiが蘊蓄をたれているのは恐らく先週登った夕張山地のことであろう
その夕張山地の手前の富良野盆地には美しい朝の雲海が広がっています
紅葉の始まりは黄色から..、どうやら赤はもう少し先でしょう。
函のロープ場、梯子の上り下りで登山のセンスが分かります。
登山は数年ぶりというmisakoさんのその“センス”はまったく問題なし
赤も少しだけ色づいて・・
十勝岳の噴火の影響を受けない場所にある美瑛岳の麓には緑がいっぱい
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■8:50 ポンピ沢
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しばし、来し方の登山道を眺めて「人間の足って凄い、もうこんなところまで・・」そう、人生は一歩一歩の積み重ね・です
はい、凡そ3時間で標高1,640mまで上げ、美瑛富士小屋分岐です。
あいかわらず雲がかかる雰囲気はまったくなし。
大気の安定度は一年に数度あるかないかのしっかりとしたもので不安なし
ここまで上がると当然風に体を冷やされ始めます。
もう頂上はすぐ先
地の涯、火星に降り立ったときの感覚がココ
美瑛町はなんと南は十勝岳から北東はトムラウシ、さらに忠別岳、白雲岳あたりまでと広い
美瑛富士も富士は富士、その富士を見下ろす先に冠雪の大雪山
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11:00 頂上
東大雪のニペソツ山も写真で紹介する以上に美しい
噴火の周期を迎えている十勝岳のこの雄姿を観られるのはいつ頃までだろう
予想したほど強くない山頂の風速が10m以下なので三脚が立てられます
その頂上には約10分滞在で十勝岳へ向かう縦走路へ・・・(オプタテシケ山の先に双頭山トムラウシ山)
美瑛富士への縦走路と、その先のベベツ岳~オプタテシケ山への分岐登山道が明確ですね。
さて、その先にめを奪われていると、
どこかで見たような二人組が...、
向こうから登り返して来るのはなんと、Amigoさんとhiromiちゃんではないですか
Amigoさんは、Toshiが友人と一緒に登っているとその行程のどこかで現れてサプライズといった企てが過去度々あります。
直近ではAotさんとの大雪登山中でしたね
先週サイゼリヤでAmigoさん、hiromiちゃんと飲んだ時、確かに今日のこの登山行程の話をしましたが、
まさか二人がそこに現れるとはね
“ミニ山の会”と“万遍-まんべ-山の会”合流の図(←Amigoさんと覆面女王hiromiちゃんと一緒に
)
時間も押しているので、二人とは10分ほど会話してお別れし..
風の少ない縦走路途中の岩陰で食事休憩です。
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■11:35 食事休憩
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12:10 十勝岳へ出発
起伏があるようでそれほど標高差の無い縦走路
本日一番の紅が美しい(春夏はお花畑)
なだらかに見えても十勝岳までの登り返しは290mあります。
穏やかに見えるけどコルは東西を吹き抜ける風がけっこう強い
(12:00がピーク予想)
だから、帽子も飛んで髪が乱れても仕方ないですよ~
さあ、ここまできて風はフォローだけど、久しぶりの登山でmisakoさんの脚がちょっと心配になったので、
十勝岳まで残り200m程の標高差を残して無理せずポンピ沢のエスケープルートに下山することにしました。
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■13:05 標高1870m地点 折り返し
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火星から水の湧き出る地球へと・・・(意味わかるかな?)
岩の下りは気を付けて
ゴツゴツやる奴ぁ~ご苦労さん
、それはコツコツだっ
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■14:40 ポンピ沢合流点
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同じ場所でも..朝見る景色とはまったく違う紅葉が
風がなく、影が真逆で空気感が様変わり・・
この時刻でも雲はなし、見えるのは河口からの噴煙だけです
西からの陽射しが強くって、日焼け止めの塗り忘れが心配・・
日の出から日の入りの時刻まで、快晴の一日をありがとう
確かに西日に日焼けもしています
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■16:45 望岳台
白銀荘から登り下りしたAmigoさんとhiromiちゃんは今頃どこで車中泊の準備をしていることか?
三人は、これから白銀荘で温泉に浸かって帰ります。
10時間の行程を歩き続けたmisakoさん、“晴れれば山は100倍楽しい !!”というのを合言葉として、また一朶の雲を目指しましょう
来週はお互い札幌マラソン頑張りましょう
Motoさんも来年は10km出てみませんか~
しかし4時に札幌を出たとは、おらにはとってもできねえことだよ。
お疲れさん!
素人を連れ歩くときは更なる慎重さが必要だ。
Toshiも大概朝には強い、というか朝型の人間だと考えているのですが、
Motoさんは更に強く、misakoさんは早朝ランニングで鍛えているので目覚めは
バッチリのようです。
&移動中、居眠りすることもありません
(していただいていいのですが)
翌朝、車中山麓で目覚めるためには前日遅い時間にその場所まで、暗い中
車を走らせるというのは、結局、夜明け前に起きて走ることと一緒ですよね。
僕は一日の業務を終えてから目指す山域に移動する方がどちらかというと
億劫です。
そこには、その日の晩御飯代を奥さんから貰えないという事情もあります
このトシクンのブログを眺めさせてもろうて
はて、何年になるかいな?
その時々、季節によって、山によって、
色んな「よかねぇ〜」「よかばぁい」「よかくさぁ」
を感じさせてもろうとるばってん、
今回の秋の山の表情は、なんかしらん「特によかっちゃん!」
て思うたとは何でやろか・・?
風景の彩りが目ぇば引いたとはもちろんばってん、
やっぱし「仲間」感が溢れとるけんやろうねぇ・・
たぶん行程のほとんどは「黙々と・・」歩くのみ
なんやろうばってん、言葉ば交わさんでも
お互いの調子やら何やらば気遣うてわかり合うとる・・
坂の上にたどり着いたもん同士にだけ通じ合う感覚で
ふわりと、しっかりと繋がっとる・・
ああ、羨ましかねぇ・・・
いつも和ませてくれて、ありがとさん♪
10時間もの行程の間、間断なく話していることは出来ませんが、けっこういろいろ
と話すことってあるもんですね。
会話が出来るぐらいのペースで体を動かすと疲れないということもあるようです。
それにしても気が合わない人とは1時間一緒に居ることも難しいのが人間ですから、
通じ合うものがやっぱりあるんだと思います。
これからも青い空の下、白い雲を眺めながら歩いてまいります。