“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

19/09/08『濃昼山道』

2019-09-08 | 6道東・道北・増毛山地の山

9月2週目の登山は、浜益、増毛の山道(古道)を歩く旅の第三弾

濃昼山道(11km)」の往復です

 

トレッキングやトレイルランニングを多くの人が楽しんでいます..ってホントかい

 

通称“ドングリ山道”とToshiが名付けた「増毛山道(幌~大別刈間22km)三部作の続きとも言っていい濃昼山道を歩いてきました。

 

濃昼(ごきびる)は、石狩、厚田から増毛に向かう海岸線の漁港で安政年間は増毛同様ニシンの漁場として賑わっていたところです。

厚田から増毛までの国道231号線はトンネルだらけ..

いったいいくつトンネルがあるか調べてみると、なんと21もあります。

  • 滝の沢トンネル 1,242 m
  • 太島内トンネル 2,454.5 m
  • 新赤岩トンネル 963 m
  • 濃昼トンネル 275 m
  • 尻苗トンネル 207 m
  • 木巻トンネル 84 m
  • 新送毛トンネル 2,995 m
  • 二ツ岩トンネル 1,793 m
  • 千代志別トンネル 346 m
  • 浜益トンネル 4,216 m
  • 雄冬トンネル 134 m
  • 武好トンネル 108 m
  • 岩尾トンネル 90 m
  • 汐岬トンネル 64 m
  • 日和トンネル 140 m
  • 湯泊トンネル 220 m
  • 黒岩トンネル 770 m
  • 日方泊トンネル 2,900 m
  • マッカ岬トンネル 683 m
  • ペリカトンネル 394 m
  • 大別苅トンネル 1,992 m
総距離は面倒なので計算しませんが、濃昼山道の下の海岸線(滝の沢~新赤岩)も、そのほとんどがトンネルと言って良いでしょう。
つまりトンネルが掘削される前は、山道をひたすら生活道路に使っていたというわけです。
車の無い時代、便利さとは無縁の大変な時代を生きた地域の皆さん本当にご苦労様でした。
 
今はその生活道路だった山道をこうしてレジャーで歩かせて頂いてます

 

6:35 石狩市厚田区安瀬[山道入口]

 

Toshiが入山時刻には駐車車両ゼロ⇒結局、今日の安瀬側からの登山者はいませんでした。

 

登りはじめの急登は数年前に登った、同じく日本海から直登し、最後は神社となっている太田山の雰囲気によく似ています。

何処まで続くのか?

と、朝眠気の覚めない体には堪えますが、その急登も長くは続かず、そこからはほぼ緩慢な登り下りが続く山道です

 

大雨の後なので、多少ウェットだけれど歩きやすい山道

 

当然、生活道路として開削された山道は、急こう配の道を創らず馬も歩ける道を意識してつくられている

 

入山後間もなくして比較的水量の多い「滝の沢」を渉る

 

花を意識したらカメラが傾いたのです?

 

一貫して、送電線の下に山道が出来上がっているように見えますが..

 

むしろ送電線が山道近くを貫かせているのだろうと推察します。

それほど、当時としての山道は測量的に理にかなった道路を開削していることが素人目にもよくわかります。

日本の測量技術の歴史は剣岳-点の記-を観るとよくわかりますね。

 

気温の高い本日は、対岸に霞が掛かり積丹半島の余別岳、積丹岳が僅かに確認できる程度

 

水準点のある休憩所は山道(安瀬~濃昼)間の約半分椅子でも置いてぇ~

 

道中の凡そ3分の2地点が峠で、ここが最高標高点373m

 

■8:20 濃昼峠展望台(標高373m)

 

今日の記念撮影は唯一帰りの展望台にしましょうね~

今日は一日中晴れ天気で景色は変わらない予報

 

しかし、9月に入ってのこの暑さはなんなんでしょう

 

景色は涼しげだけど気温は下界とそれほど変わらない

 

眺めは爽やか海岸線

 

標高100mで0.6度しか気温は下がらないよぉ~

 

とは言え、峠からの下りの3.5kmは意外と早い

 

8:50 濃昼漁港 折り返し

 

さて、折り返して今度は登り返しです

濃昼側からは駐車スペースに車両1台、女性が1名登りを開始したところです。

 

Toshiは先を急ぎますんでー、失礼します

 

普段は汗をそれほどかかないToshiさんも、今日は“ポタポタと汗がしたたり落ちる”のを体現

9月だと言うのに・・です

 

コクワにドングリ、そして何と言ってもクルミが多いです

 

はて?汗をかきかきしながら増毛山道との違いを考えていました。

それは、山道中ネマガリダケが少ないということではないでしょうか

 

ネマガリダケが多い登山道はいくつもありますが、その繁殖力の凄さに人間の手は追いつきません。

同じ草刈り機でうるさい笹を刈るにしても、膨大な労力がかかるということでは増毛山道の雄冬山近くは凄いです

さぞかし毎年の管理が大変でしょう。

 

送電線の先が峠だよぉ~

 

一方、こちらの濃昼山道は太いネマガリダケが少ないということと送電線管理は国が予算を付けている・・ということで維持は比較的楽なのでは?

と勝手に想像しています

 

9:30 濃昼峠展望台(再) 食事休憩さっ

 

電線沿いに歩いているので電線は隠しようがありません

 

あ~

これでも体力の消耗が抑えられているのは、一貫して西の斜面、樹木の下を歩いていて直射日光が当たらないからでしょう。

日が当たることの体力消耗は登山もマラソンも一緒で一番キツイです。

 

■9:55 下山

 

しかしまぁ~よく整った山道ですが..

 

トレラン愛好者が走ればもっと山道の草は踏み固められて無くなるはず・・

 

だけど、日曜日だというのに結局は登山者ゼロだから下草ボーボーなので


案内板に掛かれていてトレラン者が多く訪れる・・は、???

 

でも、今のところそれがイイんですよ『やすらぎの刻』として..

 

後は国道に下り降りるだけ・・

 

11:25 山道入口

 

増毛山道を「ドングリ山道」と名付けたToshiは、今日、濃昼山道を「クルミ山道」と命名しました

理由はそのまんま・です

クルミが多い山道だから 

あまり暑いと頭がボォ~っとしてひねりも何も・・出てきやぁ~しない


できることなら1つの無名峰でも良いので増毛山道途中の山のピークに導いてくれたら人気が出るのになあ~

と思いました。


それでは、

 

また来週

 

 

 

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4 コメント

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Gokibiru (Tak)
2019-09-09 10:40:52
なんどきいても(2回目ですが)このサウンドはしびれます。アイヌ語から来た名称とは思いますが、できれば、’ごくびる’ときいてほしかったな、と思いました。
返信する
Unknown (oborozuki89)
2019-09-09 12:19:16
Takさん

おっしゃる通りです。
Toshiが町のお偉いさんに地名を変えた方が良いですよとアクションした方がよいものかどうか・・
人に紹介する際、「えっ、な、な、何ですか?ごき⚪り・ですか?」と聞き返されたときに「いえ、ごき⚪る・です!」といちいち注釈を加えなければならない残念さ、モヤモヤを消化できないでおります。
地域の人が歴史と愛着のある地名を変えるなんていうことはお偉いさんレベルではなく住民投票ですから事はおおごとです。
でも、ごくびると読ませたり、ごきひると読ませたりするぐらいはどうなんでしょうね?
申し訳なくも、やはり残念です。
返信する
ザムザ山道・・・ (★たぐぴ〜♪)
2019-09-10 23:38:07
 
北海道も暑かとばいねぇ〜・・
もちろん九州も然りですたい。

こげな道やったら、オイラもちびっと歩いてみたかね。
まず、迷うこつがなかもんね(笑)

クマどんはどげんやろか?
「こんにちは〜」て出てくる雰囲気は
あんましなかごたるばってん・・

クルミ・・
自然のもんは見たこつがなかかもしれん。
(見とっても気づいとらんだけかもばってん)

のんびり散策報告ありがとさん♪

オイラの腰痛もそこそこようなってきたばい。


返信する
ザムザってなんだっ!? (Toshi)
2019-09-11 19:45:18
★たぐぴ~♪さん

その北海道、今日あたりの札幌の最高気温が18度程度に下がりました。
これが普通ですがかな~り肌寒く感じますね。
これからの季節、北海道は冬の季節までまっしぐら・・楽しみな秋の紅葉をどれだけ
楽しめるかです。

クマどんもお腹にドングリやクルミやコクワやもろもろを蓄える季節を迎えるので、
山道と言えども要注意です。

腰痛、少し良くなってきたようで何よりです。
無理せず療養して下さいね~
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