9月のシルバーウィーク三連休は道北の山
日本最北の100名山「利尻山(1,721m)」に登ってきました
野寒布岬~抜海の海岸線を望んで
日記に書き込んだように、
三連休の初日は、飲み会疲れの影響もあって、とにかく“移動”と決め
さあ、それではどっちの方角に向かっていくか・・・でしたが、
結局、三連休の日月曜予報が急回復した道北の日本海側を辿るルートを
目指しました
Amigoさんは、
「Toshiは、また利尻かぁ~」と言っていますが、利尻山は2009年9月21日
以来二回目です
ですからToshiのブログ開設以降は始めての報告になるので、気合も入る
っちゅーわけです
17日13:00の利尻山の様子
稚内からフェリーに乗って、態々利尻島まで来て、登山当日に晴れない
なら、
ハッキリ言って、来ない方がイイ
といって良いでしょう
ツアーで本州から来られる方は、なかなか宿のキャンセルもそうできない
となれば、よっぽどの悪天予報でない限り視界が良くなくても登るでしょう。
しかし、
日和見的に天気予報次第で動き回る私としては、ここは外せないところ
です
兎に角、長い道中何があるかわかりません。
ただでさえ忘れ物が多いToshiが何もアクシデントなく、利尻山登山をしめ
くくれるのか?
“乞うご期待”です
ところで、
2009年9月には、確か17時前ぐらいに鴛泊港に着くフェリー便があった
はずですが、今では最終便(3便)の鴛泊港到着は18:20です
これでは、野営場(テン場)までの4Kmは暗い中をヘッドランプで歩かねば
なりません。
前回も日没ぎりぎりでしたが、今回は港からすでに暗いです
しかし、
一度、歩いたルートはそう忘れないもので、野営場までなんとか道迷いしない
でたどり着けました~
9月ともなると北緯45度10分の利尻島は寒いです
-0度のシュラフでぎりぎりです。
■4:45 野営場 (3合目登山口)
一夜明けて・・というか、まだ暗いうちに出発
なんでそんなに早い出発なのか・と言われると、
早朝の景色が特別なのと、人が少ないに越したことはないからです・と、
答えます
話が長くなってしまって写真がないのは、暗いから・・です
少こぉ~し、雲が気になる5合目付近
暗くてもまったく平気なのは、
登山道が明確なこと
熊もいなければ、鹿も狐も居ないから
ですね。
熊が居ないと分かっていると、昨日の野営場までの暗闇行軍だって、
へっちゃらで、
鼻歌(風立ちぬ)が出ますって
前回来た時よりも、登山道の整備は進んでいて、利尻山が利尻町と
利尻富士町の貴重な観光収入になっていることがわかります。
なんといっても日本100名山の一番目の山ですからね
相変わらず雲が多いながら、
なんとかその合間から青空が見えてきています
標柱が曲がっているんですよぉ~8合目「長官山(1,218m)」
ここまでの標高はちぉ~ど1,000mだから、
残りは見えている頂上(1,718m)まで、718mです。
そんなにあるとも思えませんが、
歩いたらわかります
山小屋も見えますねぇ~
本日、利尻小屋を出発して早朝ピークを極めた人が2組だけ登りの途中で
行き交いました。
どうやら、先を行く登山者はそう居ないようです
ここから頂上までの登りは、おそらく、
北海道三大急登といってもよいでしょう
ただ、周りの視界が効きすぎて、どうしても立ち止まって下界を眺めながら
休み休み・・・となるので、それほど急な印象が残らないのと、
実際に休憩所があって、そこで一息つけるからでしょう。
少し古くなった木柵
それにしても、整備に余念がありません。
一昨日までもそうとうな雨が降ったはずですが、この日も1名の工事関係者
が補修をしていました
ほぼシーズン中どこかで崩落が進み、すぐさま補修をして登山道を閉鎖には
しない試みが続けられているようです。
ここが崩れていたら、今日ここに来れていないはず
それでも、
ぜ~んぶ崩れてしまったら、
その時は、まったく違う斜面に新たに登山道開削するしかないようです
ここを越えたら頂上でっせ~ぇ
ひぃ~
けっこう気温が低いので汗はそうかかないですが、
多少空気が薄いのもあって疲れるわ
そうそう、頂上付近で雪が舞いました。
動く雲がもたらした水蒸気が水分を落としたものが、雨ではなく結晶化した
のでしょう。
もう最北の山には冬の便り“初冠雪”も間近ですね。
そうこうして、
気が付いたら辺りの雲は切れましたぁ~
■7:45 頂上
先客さんは2名いらっしゃいましたが、
このピークに時間差で3名とは、ほぼ貸し切り状態と言ってもよいでしょう
南峰へは崩落の危険があるせいか、通行不可
迫力があるのはこちらの一枚で
西の方角は果てしなく日本海
シリーズ『岩の上の男』
まぁ~
調子に乗ってバンバンと写真撮りまくります
昨日走ってきた海岸線(利尻水道)が美しく伸びている
頂上に50分間もいました。
それは、一人になる時間ができたことと、
あまり早く下山しても温泉が正午から・・ということと、
フェリーの時間までややしばらくある・・ということ
いいんじゃないですか
何年に一度しか登れない山なのですから・・・
■8:35 下山
苔が綺麗です。
下りは圧倒的に天気が回復傾向なので、カメラのシャッターを押す回数も
格段に増えます。
姫沼とハートランドフェリー
礼文島全景
礼文島にはToshiが還暦を超えたときに訪れたいと思います。
それも、花の美しく咲き誇る春の時期に・・・
晴れると登山は100倍楽しい
を期待して船に乗ってやってきた離島で、こうして下界を眺められると
幸せですね
最後に、登りのときは暗くてお伝えできなかった“甘露泉”をご紹介しましょう
日本最北の名水「甘露泉水」
甘露泉水で登山靴を洗った後は、もう靴は汚れません。
何故なら、そこから野営場までは舗装が施されているからです
きれいな登山靴でフェリーに乗り込まねばね
■10:30 野営場
野営場から利尻富士温泉までは、鴛泊港までの4kmの道のりの途中に
あります。
正午のオープンには少し早い11:30に着いたら、お婆さんから声を掛けて
いただきました。
おにーちゃん、もう中さ入って待ってでもいいよぉ~
ありがとーございます
今日は、敬老の日で〇歳以上は温泉只らしく、団体さん大賑わいです。
Toshiもすでに〇歳だけど、敬老と言われるまではまだ少しあるのです。
おにーちゃんで通るし
因みにオバーちゃん、利尻で美味しい「ウニ丼」を食べさせる店は何処ですか?
とお聞きすると、
オバーちゃんに聞いたのに教えてくれたのはオジーちゃんでした。
それは佐藤食堂
なんだ、ウニ丼は観光客が食べるもので島民が食べるものでないのかぁ~
店はもともと二軒しかやってないんだわどうやら
これがメインになったらToshiのブログもお仕舞でしょう
こんな贅沢いつもしているわけではありませんよぉ~
調子に乗ってしまっただけで~す
最後に、
この日は、明日登るピッシリ山に近づくため美深町に移動ですが、
そこまでの道程を再び日本海海岸線沿いを走ることにしました。
たいした遠回りではありません
~
「利尻山」は、海抜0m(鴛泊港)が登山1合目の独立峰です。
末広がりに美しいその容姿を“利尻富士”と呼んでいます。
この山の最大の魅力は、登ってきた山の頂を仰ぎながらこうして
感傷に浸れるところです。
嗚呼、また来よう利尻山
あ~りが、とぉ~うございま~す!
羆が居ないっちゅーのは気が楽ですば~い!
今年はヒグマの当たりToshiというやつで、鐘やら笛やらやかましく歩くのが疲れますが、利尻山はその心配がありまっしぇん。
頂上からの景色は無理でも佐藤食堂のウニ丼ぐらいは食べさせてあげたかね
なんとも美しか山ですなぁ・・
登るのは無理ばってん、
この佇まいば肉眼で見てみたかぁ・・て
思いますばい。
煌めく海も感動もんやし、
またまた心を洗わせてもろうたばい。
『岩の上の男』もチャーミングでよか(笑)
(あれはセルフタイマー?)
いつもありがとさん
そうでしたか、
ナジャさんと利尻山との最初の出逢いは雲の中でしたか。
何度か訪れて、その中の一回に視界が開けたとしたら幸運というような山
ですね。
そういう点では非常にラッキーでした。
せっかく利尻に訪れたらウニ丼も食べた方が良いし、趣の違う礼文島にも
足を延ばした方が良いのだと思います。
それぐらい利尻は遠いです。
って、福島町や知内町も変わらないぐらい遠いですよね
この日は利尻が道内で一番天気が良かったのでは?
海の青が眩しいです。
数年前の8月、私たちが登った時は下界は晴れているのに頂上は真っ白のよくあるパターンでした(涙)。
また行かねばー。でも遠すぎる・・礼文も行きたいし・・
はるばる利尻まで来たのだからうに丼は欠かせないですね。
お互い○十代、老い先短いのだからこれぐらいの贅沢はしてもいいでしょー。
たまには頑張っている自分にご褒美をあげてください。
私はご褒美あげすぎ感がありますけど。