42第9話ターミナスが占領された!
ファウンデーションの夢
第六部
ベイタ・ダレル
第9話
ターミナスが占領された!d
あらすじ
死んだと思われていた、オナム・バーの愛娘ジータ・マルレイネ・バーは生きていた。マルレイネは、彼女の星、シウェナにジータ・ベリス・マロウを招き入れ、おまけにトランターから、パルヴァー家の娘、ジータ・ウォンダ・パルヴァーを一緒に連れて来た。ジータ・ウォンダ・パルヴァーは、パルヴァー家の初の女の子であった。
ジータ・ベリス・マロウは、二つあったペンダントの一つをトランターから来た女の子に渡す。
このことは、いよいよ第2ファウンデーションの出る幕が近づいて来たとの予感を与える。
ジータ・マロウの娘ロアには、極めて聡明な娘ベイタがいた。
ベイタとミュールの壮絶なる物語は、ファウンデーション設立から300年後に起こる。ベイタの物語はこうして始まる。
ベイタの両親がガール・ドーニックの農園を再び買い取り、住み始めた。ベイタもモーヴ(ターミナスの首都)からしばしば泊まりに来ていた。
近くには、朽ち果てたガールの屋敷があった。
ベイタはコッソリと、そのガール屋敷の地下深くにあった『故郷星探査報告書』を手に取るのであった。
そこにはファウンデーション設立当時、ガール・ドーニックの秘密の特別任務の記録が記されてあった。後に、アルカディアが、ジスカルド・ハニスからそれを譲り受ける。その内容の繙きついては続いて読者の努力に委ねます。
時代は、ターミナスも徐々に往時の精彩を欠いて来たインドバーの世襲政権のもと、時代の暗雲に気付いていた数名の人々がいた。
一人は心理学者、エブリング・ミス。もう一人は貿易商人のランデュ・ダレル、そしてベイタ・マロウもその一人に加えなければいけない。
ベイタ・マロウはトラン・ダレルと結婚し、トランの出身星ヘイブンに赴く。そこで、トランの叔父のランデュに新婚旅行にカルガン行きを勧められる。ハネムーンは数日で今後の銀河を揺り動かす大事件に移行する。
ミュールの宮殿から道化師がハネムーン中の両人に助けを求めて来た。
その道化師はボボと名乗った。彼らは早々宇宙船の格納庫に戻る。
そこに第三者がまた登場する。
二重スパイ!?
そのハン・プリッチャー大尉は、すでにミュール(ボボ)によって、洗脳されていた。
さらにミュールはトラン・ベイタの宇宙船でターミナスまで同乗し、モーヴ市に降り立ち、ファウンデーション軍の宇宙戦艦軍に喪失感を与え、ハリ・セルダンの出現する時間霊廟に集う人々を降伏感へ誘導し、一日に、完全占領してしまった。
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ベイタ ランデュ叔父さん、来ていらしてたんですね。もうすぐ正午、時間霊廟にセルダンが現れます。
ランデュ 君たちもか。それはよかった!インドバーのやつめ、俺ら独立貿易協議会の申し出を断りやがって、ミュールがホルレッゴールでわずか三艘でファウンデーションの二十艘を無傷で降伏させた。
ミュールは、原子フィールド抑制機を使って、無条件降伏させた。戦闘も無しにだよ。何かおかしいと思うのだが!
トラン、それにその道化師みたいなのと、大尉さん、それに禿げじじいも一緒か?
トラン そう、この方はエブリング・ミス博士。この道化師さん、カルガンで拾った人。エブリング・ミスさんのお陰で、この人のヴィジフォンの演奏が素晴らしいので、時間霊廟でお祝いの演奏を後ですることになって、一緒に出席出来ました。
ミスさんはターミナスでは知らない人いないくらい有名な博士。この大尉さんもミスさんのお陰で、拘束されていたのに、釈放されたみたい。
ベイタ ランデュ叔父さん、はじまったわ!
(300年前のハリ・セルダンが時間霊廟に現れる)
ハリ・セルダン 「諸君。私はセルダン。当面の危険はない。
二つを除けば。周辺グループの離反による内乱、そしてあなたたちが成功を勝ち取り過ぎたために、あなたたちの政府は保守的になっている。その権威主義的態度には問題がある...」
ベイタ ランデュ叔父さん、まさか周辺グループって、叔父さんたちの独立貿易世界?
ランデュ ベイタ、内緒だけど、認める。しかし今は、変更した。ミュールが現れたからだ。
ベイタ ランデュ叔父さん。やっぱりセルダンはわざと間違った情報を放映しているわ!
(傍らにいたエブリング・ミスに向かって)
ミス先生、そうお思いでしょう!
サイレンの音!見てみんな。空を!ミュールの攻撃よ!!
ランデュ ベイタ、残念だけど、ターミナスはもう占領されたも同じだ。けど、ファウンデーションは、我々が守る。我々独立貿易軍が依然として残ってる!
yatcha john s. 「ターミナスがミュールに占領された!」