毎日降り続く雨に
ふと 思い出しました
私の幼かった頃 小学生位かな
傘は 今のように こうもり傘ではなく 油紙の唐傘でした
新しい傘は開くとき バリバリと音がして 油か 柿渋かの匂がしました
新しいのを買った時は 父が
傘いっぱいに でかでかと 我が家の屋号を 書き入れるのです
‘春木屋’
それを差して学校へ行くのが 恥ずかしくて 恥ずかしくて
あぁ~~~書かないで と 口まででかかっているのに
父には 逆らえない子供でした
晩年の父に そのことを話したら
ただただ にこにこ 笑っている父でした
兄達も 大きくなってから
あれが嫌だったと 話したのを聞きました
今 使い捨てのように 物が豊富な世の中です
初めて こうもり傘を買ってもらったのは いつだったんだろうか