無事是貴人

とりとめもなく

唐傘の思い出

2013-07-29 20:31:44 | 日記

毎日降り続く雨に  

ふと 思い出しました

私の幼かった頃 小学生位かな

傘は 今のように こうもり傘ではなく 油紙の唐傘でした

新しい傘は開くとき バリバリと音がして 油か 柿渋かの匂がしました

新しいのを買った時は 父が

傘いっぱいに でかでかと 我が家の屋号を 書き入れるのです

‘春木屋’

それを差して学校へ行くのが 恥ずかしくて 恥ずかしくて

あぁ~~~書かないで と 口まででかかっているのに

父には 逆らえない子供でした

晩年の父に そのことを話したら

ただただ にこにこ 笑っている父でした

兄達も 大きくなってから

あれが嫌だったと 話したのを聞きました

今 使い捨てのように 物が豊富な世の中です

初めて こうもり傘を買ってもらったのは いつだったんだろうか