南の方に生まれた夫が ふと
昔は 灯油など使わなかったよな という話になって
私達の子供の頃は
部屋全体を暖める暖房なぞ 一般家庭にあるわけがない
家の暖房は‘こたつ’ひとつだったなぁ
と返事をしました
そして考えました
学校の暖房も 大きな 火鉢がふたつ
やっと 石炭を焚く ダルマスト-ブが入ったのは
小学校の低学年のころでした
それも 石炭は たしか バケツに一杯という
制限がありました
衣服も コートなど あるわけがなく
いったい何を着て 冬を凌いだんだろうと 今更ながら 思います
ニットの正方形のスカーフを三角におって 被っていったことを思い出します
それも ねだって ねだって やっと買ってもらいました
今では信じがたい もののない 貧しい時代でした