昔は大晦日に見るのが楽しみだった
けれど 嫁の立場にあったころ
大晦日は 見ている場合じゃないほど 忙しかった
なぜって
姑が美容院をしていて 田舎の美容院は
超がつくほど 年末に客が集中するのです
農家の嫁たちは 盆暮れにしか 美容院なるものには
来れない時代でした
混まない時に来ればいいのにとつぶやいたら
嫁は そんなときは来れないのよと言われ
自分も嫁であったけど
目から鱗でした
そんな時代から 半世紀
大晦日というと あの 忙しかった頃を 思い出すのです
見たかったときの 紅白歌合戦は 見られず
今は見たいだけ見られる身になっても
こんどは 知らない歌い手さんばかりで
見る気になりません
歳をとるということは こういうことです