桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

桜燕日記 Apr. 16, 2019

2019-04-16 | 桜燕日記
 観測史上初めて震度7を2度記録した、熊本地震。今日、本震からちょうど3年目を迎えた。
 犠牲者は、この1年で災害関連死が6人増え、直接死50人と、災害関連死が223人の、合わせて273人となった。災害関連死には、同年6月の集中豪雨で亡くなった5人が、地震の影響による豪雨被害関連死として含まれている。

 一方、仮設住宅などの仮住まいで暮らしている人は、ピーク時の4割を切ったものの、現在でも1万人以上いるという。熊本県内では、仮住まいで暮らしている世帯のうち、65歳以上のみの世帯が34%を占めている。熊本県では今年度中の仮設住宅解消を目指しているが、経済的な理由などで460世帯が住まいを確保する見通しが立っていない、とのこと。
 人手不足や費用高騰などで災害公営住宅の整備も一時停滞し、整備が予定している1717戸のうち、完成したのは現在でも496戸に留まっている。原則2年とされている入居期限は、2度の延長により、4年となった。
 一部では区画整理なども進んでいるというが、復興はまだまだ道険し、という感じがする。最近はマスコミもほとんど取り上げなくなってしまったけども。

 そんな中、明るいニュースも舞い込んできた。

 まず、鉄路の復旧の見通しが立ったこと。
 現在不通となっている、JR豊肥本線の肥後大津・阿蘇間(27.3km)について、国土交通大臣は先日、来年度中に復旧工事を終えて運転を再開するとの見通しを正式表明した。
 豊肥本線の線路は、阿蘇大橋の崩落を招いた大規模土砂崩れの現場を通っている。豊肥本線と並行し、同様に寸断された国道57号については、もとのルートの北側に復旧ルートが建設中で、こちらも来年度中の開通を目指しているが、豊肥本線はもとのルートそのままに復旧するという。
 また、立野・中松間(10.6km)が不通となっている南阿蘇鉄道も、2022年度の全線復旧を目指して、工事が進められている。なお、川からの高さが約60mあり、1927年の完成当時は当時の国鉄で最大の高さを誇っていたという第一白川橋梁は、地震による損傷が激しいため、架け替えられることになった。現在、中松と高森の間で本数を減らして運転しているが、全線復旧により豊肥本線と接続されれば、じきに客足も戻ってくるだろう。

 また、地震で被災した熊本城の再建工事も、着々と進んでいる。
 熊本市は昨日、解体した小天守最上階(4階)を再び設置する作業を始めた。4階部分は今年度中、 石垣を含めた小天守全体の外観は来年度末ごろの完成を目指しているという。
 また、今年10月には大天守が外観修復を終える予定で、二の丸エリアや広場から天守閣前広場までの一部のエリアなどが、日曜・祝日限定で公開される。大天守内部の復旧工事が完了し、内部が公開されるのは来年度末ごろになるという。

 このような嬉しいニュースも入ってくるようにはなったものの、復興までの道のりはまだまだ長い。
 ご近所さんとして、私もできるだけの協力はしていきたいと考えている。