新聞報道(2月22日日経)によると、京都大学の高橋英彦準教授と放射線医学総合研究所との共同研究により、脳内に「ノルアドレナリントランスポーター」という分泌物の量が少ない人ほど、ギャンブルに慎重であるということがわかったということてす。実験では、この分泌量の少ない人は「損失回避」の傾向が強く、利益を得るよりも損失することを避けるので、掛け金に対して得られる報酬が多くないとお金をかけないのだそうです。
つまり、ギャンブル依存症の人は、パチンコや競馬などのギャンブルに対して、「ノルアドレナリントランスポーター」をたくさん分泌するので、薬によってこの分泌を押さえようとするものだと思います。
今まで、ギャンブル依存症は「底つき体験」といって、家族や仕事を失って誰も見向きもしない状態までいかないと治らないと言われていました。どん底まで落ちないとだめだということでした。アルコール依存症にも「嫌酒薬」とか「抗酒薬」がありますが、いまひとつ効果があがっていないようですが、果たして「嫌パチンコ薬」が誕生するのでしょうか。
この研究を発表した高橋英彦准教授の研究課題は、「情動的意思決定における脳内分子メカニズムの解明」ということです。時として、人は理論では説明できない非合理な意思決定(例:利他行為、モラル判断、ギャンブル)を行います。これらの意思決定には情動が関与しています。情動的意思決定に関連する脳部位をfMRIで同定し、ドパミン等の情報や、薬物による影響を併せて検討し、情動的意思決定の分子機構を明らかにし、情操教育や精神疾患の診断に役立てるということです。
大変興味深い研究です。実り多いことを願っています。
つまり、ギャンブル依存症の人は、パチンコや競馬などのギャンブルに対して、「ノルアドレナリントランスポーター」をたくさん分泌するので、薬によってこの分泌を押さえようとするものだと思います。
今まで、ギャンブル依存症は「底つき体験」といって、家族や仕事を失って誰も見向きもしない状態までいかないと治らないと言われていました。どん底まで落ちないとだめだということでした。アルコール依存症にも「嫌酒薬」とか「抗酒薬」がありますが、いまひとつ効果があがっていないようですが、果たして「嫌パチンコ薬」が誕生するのでしょうか。
この研究を発表した高橋英彦准教授の研究課題は、「情動的意思決定における脳内分子メカニズムの解明」ということです。時として、人は理論では説明できない非合理な意思決定(例:利他行為、モラル判断、ギャンブル)を行います。これらの意思決定には情動が関与しています。情動的意思決定に関連する脳部位をfMRIで同定し、ドパミン等の情報や、薬物による影響を併せて検討し、情動的意思決定の分子機構を明らかにし、情操教育や精神疾患の診断に役立てるということです。
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