先日友人と連れだってベトナム・ハノイに旅行してきました。かつては東京(トンキン)と呼ばれたこともあるハノイ(河内)の街は「若者」と「バイク」であふれるような熱気に包まれていました。
1975年のベトナム戦争終結後も周辺国との戦いが継続し、ようやく戦火が収まったのは1990年代です。長い間過酷な状況に置かれ、多くの尊い命が奪われました。このため、国民の平均年齢は27歳という若い国です。
ヘルメットに防塵マスク姿の若者が、信号のほとんどない市内を警笛を鳴らしながら慌ただしく行き交っていました。2人乗りが多く、中には3人乗り、4人乗りの人もいます。子供を含めて4人乗りまでは違反にならないということです。
スクーターを運転する父親のハンドルの前に子供が立ち、後ろのシートには乳飲み子を抱えた母親が乗っている姿も多く見ました。片手で携帯メールを打ちながら運転しているポーニーテールの若い女性の姿や、赤ちゃんを左手に抱えて運転する若い母親がいたりして驚きます。
鉄道はありますが、一日一便ということで輸送手段としてはほとんど役立たないようです。幌付きの大型トラックは時折見かけますが、軽トラックはほとんど見かけません。荷物の運搬もバイクが中心です。缶ジュースを満載したバイク、トイレットペーパーや洗剤などの日用雑貨を積み上げて走るバイク。なかには、ニワトリを何十羽も押し込めた篭を載せたバイクを運転している人もいます。
そのバイクの9割近くがホンダのバイクというのも驚きです。ベトナムでのホンダの知名度やブランド力は圧倒的で、かつては、オートバイのことが、一般名詞として「ホンダ」と呼ばれていたこともあったそうです。ホンダ以外、ヤマハとスズキのバイクを見かけましたが、他の国のものは見かけませんでした。一時、中国製のバイクが値段の安さで流行ったようですが、故障が多く信頼を失い早々と撤退したということです。
なぜ、ホンダのバイクが圧倒的な信頼を得たのでしょうか。それは、先進国の常識では到底考えられない100キログラムを超す重貨物搭載や、3人乗り、4人乗りといった曲乗り状態にも耐える高い信頼性によって、オートバイを生活の道具として重要視するベトナムのユーザーから強い支持を得たことにあるようです。乗用車もトヨタやホンダ、マツダ、ベンツが走っていますが、その周囲をバイクが取り囲むように走り回っています。警笛が絶えず鳴っていますが、誰も気にしません。
平均年齢27歳という若さが、アクロバティックな交通社会をもたせていると言っても過言ではありません。交通信号のない交差点で渋滞することなくバイクが流れていくのをみると、とても私たちには真似できないと思います。信号が極端に少なく、あっても守らない人もいて、4日間の滞在中、現地の女性ガイド「ズン」さんの先導してくれたとき以外、怖くて誰も横断歩道を渡ることはできませんでした。
ガイドの「ズン」さんによると、早く渡ろうとしてはだめで、ゆっくり渡っているとバイクや車が避けながら走ってくれるのだそうです。川の中に障害物があるのを避けて流れる水のように考えればよいのかもしれません。適切な政治運営がなされれば、おそらく、10年後、20年後には素晴らしい発展を遂げているだろうと予感させる若さとエネルギーを感じさせる街でした。
1975年のベトナム戦争終結後も周辺国との戦いが継続し、ようやく戦火が収まったのは1990年代です。長い間過酷な状況に置かれ、多くの尊い命が奪われました。このため、国民の平均年齢は27歳という若い国です。
ヘルメットに防塵マスク姿の若者が、信号のほとんどない市内を警笛を鳴らしながら慌ただしく行き交っていました。2人乗りが多く、中には3人乗り、4人乗りの人もいます。子供を含めて4人乗りまでは違反にならないということです。
スクーターを運転する父親のハンドルの前に子供が立ち、後ろのシートには乳飲み子を抱えた母親が乗っている姿も多く見ました。片手で携帯メールを打ちながら運転しているポーニーテールの若い女性の姿や、赤ちゃんを左手に抱えて運転する若い母親がいたりして驚きます。
鉄道はありますが、一日一便ということで輸送手段としてはほとんど役立たないようです。幌付きの大型トラックは時折見かけますが、軽トラックはほとんど見かけません。荷物の運搬もバイクが中心です。缶ジュースを満載したバイク、トイレットペーパーや洗剤などの日用雑貨を積み上げて走るバイク。なかには、ニワトリを何十羽も押し込めた篭を載せたバイクを運転している人もいます。
そのバイクの9割近くがホンダのバイクというのも驚きです。ベトナムでのホンダの知名度やブランド力は圧倒的で、かつては、オートバイのことが、一般名詞として「ホンダ」と呼ばれていたこともあったそうです。ホンダ以外、ヤマハとスズキのバイクを見かけましたが、他の国のものは見かけませんでした。一時、中国製のバイクが値段の安さで流行ったようですが、故障が多く信頼を失い早々と撤退したということです。
なぜ、ホンダのバイクが圧倒的な信頼を得たのでしょうか。それは、先進国の常識では到底考えられない100キログラムを超す重貨物搭載や、3人乗り、4人乗りといった曲乗り状態にも耐える高い信頼性によって、オートバイを生活の道具として重要視するベトナムのユーザーから強い支持を得たことにあるようです。乗用車もトヨタやホンダ、マツダ、ベンツが走っていますが、その周囲をバイクが取り囲むように走り回っています。警笛が絶えず鳴っていますが、誰も気にしません。
平均年齢27歳という若さが、アクロバティックな交通社会をもたせていると言っても過言ではありません。交通信号のない交差点で渋滞することなくバイクが流れていくのをみると、とても私たちには真似できないと思います。信号が極端に少なく、あっても守らない人もいて、4日間の滞在中、現地の女性ガイド「ズン」さんの先導してくれたとき以外、怖くて誰も横断歩道を渡ることはできませんでした。
ガイドの「ズン」さんによると、早く渡ろうとしてはだめで、ゆっくり渡っているとバイクや車が避けながら走ってくれるのだそうです。川の中に障害物があるのを避けて流れる水のように考えればよいのかもしれません。適切な政治運営がなされれば、おそらく、10年後、20年後には素晴らしい発展を遂げているだろうと予感させる若さとエネルギーを感じさせる街でした。