語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「を」終わりはプロセスの結果である

2005-04-06 23:02:02 | Weblog
「を」終わりはプロセスの結果である
・高品質のプロセスを心掛けよう


哲学的にいうと、物事は「終るために始める」、「より良く終るためにより良く始める」のです。そして、よりよいモノを望むならば、途中経過も良くなければいけません。

良い種を良い畑に蒔いても育成過程が悪ければ良い花は咲きません。水、肥料や手入れも肝心です。必ずしも「始め良ければ終わり良し」ではありません。

「あんなに価格条件は評価されたのに、納期にちょっとズレがあっただけで、他は他社よりも格段に条件がいいのに…」

中学で学んだ植物の生育理論「最小養分律(ドベネックの要素樽)」があります。最小値の必須アミノ酸のところまでしか他のアミノ酸も利用されない(アミノ酸樽)というリービッヒの最少養分律の考えを拡げて、植物の生育は種々の要因中、供給割合の最も少ない因子(制限因子)に支配されるとする理論です。

つまりはカリウムを沢山与えても、同時に与えた鉄分の量に比した成長しかしない。結局、一番手を抜いた養分の量しか伸びないと云うことです。バランス良く、偏らずに、気を緩めず手を抜かず総てのプロセスを大切にすることが肝心です。

「始めが良い」のは「終わりを良くする」十分条件であって必要十分条件ではありません。過去に取引実績があり優良案件でも、つい気が緩み納品場所のチェックや支払い条件の確認を怠ったりすると取り返しのつかない結果を生じることもあります。

「始め良く、中途良ければ、終わり良し」です。


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