国政選挙の前哨戦といわれている静岡県知事選挙は,民主党推薦の川勝平太氏が当選確実となりました。投票率は61.05%で前回の44.49%を大きく上回る結果となり,静岡県民の関心の高さがうかがわれました。
静岡県知事に民主系の川勝氏 自公系の坂本氏破る(朝日新聞) - goo ニュース
実は自民党は自信がついた選挙結果
現時点では,まだ開票中なので確定数字は出ていませんが,24時時点での開票速報では,川勝氏約72万4千票,自民党推薦の坂本氏は70万7千票とその差わずか1万7千票の僅差です。おそらく,このペースでそのまま開票が進むでしょうから,いずれにしても「接戦の上の接戦」という結果であったと見ていいでしょう。
しかも,市町村別の結果を見ますと,坂本氏の方が得票率が高かった市町村もかなり多くあり,勝敗のカギを握ったのは,「静岡市と浜松市」という政令都市でした。
特に浜松市の得票差が勝敗を決めたと言っても過言ではないため,今後片山さつき氏あたりの無理矢理責任を押しつけようという動きもでてくるかもしれません。
さて,今回の選挙結果ですが,川勝氏にとっては民主党の票が海野氏と割れてしまったという不利な条件もありましたが,接戦を制した大きな要素は,やはり「投票率」にあるといえます。60%台であれば,かなり浮動票が期待できるため,そこがポイントになったと言えるでしょう。
一方で,坂本氏は,自民党カラーを前面に出さず,ひたすら「県民党」として活動してきましたが,そうはいっても古賀氏や細田氏などが表裏で動いていましたから,有権者からしたら「見た目のごまかしには騙されないぞ」という視点で比較的冷静に投票したと思われます。やはり,小手先だけの選挙戦術では有権者をごまかせないということが,この選挙を通じて判明したと言えるでしょう。
では,この選挙,自民党の敗北で国政選挙に対する大きな影響があるでしょうか。いいえ,そうとも言い切れません。前述のとおり,村部を中心に坂本氏の方が票が多かったという市町村もかなりあります。つまり,「投票率が上がれば,自民党の組織も力を回復する」ということです。先の千葉市長や横須賀市長選挙などでは,投票率低下が組織選挙が有利だと思われたところ,実はそうでもなかったということが判明したところですが,投票率が上がれば有利になるのはなにも民主党だけではなく,自民党も疲弊した組織力が回復するのです。しかも,小選挙区制であることを踏まえると,村部ではまだまだ自民党議員の方が票が取れる可能性が高いということが判明したといえます。
そう考えると,この選挙結果,実質的には,「自民党は思ったほど負けない。うまくすれば過半数維持もできる」という読みができたのではないでしょうか。
逆に民主党は微妙です。知事選に勝ったものの,今の話の間逆の現象が発生します。つまり,政令指定都市以外の選挙区では勝てないかもしれないということです。もっというと,「いわゆる保守基盤の町では,思ったほど票が取れない」という可能性が見えてきたことです。
例えば,熱海市は,市長が民主党系の方ですが,保守基盤の町ですから,結果的に坂本氏の方が票を多く取りました。まだまだ地方議員は自民党支持派が多いのです。
そうすると,あとは「いかに浮動票勝負にでるか」なのですが,「浮動票は2週間で大移動する」という格言のとおり,ちょっとしたスキャンダルがあれば一気にどちらかに流れます。そして,今,その不発弾が多いのは民主党の方なのです。
今回の選挙期間中でも,鳩山代表の不発弾が一つ爆発しました。もし,障害者郵便の爆弾がここで爆発していたら,かなりの確率で坂本氏が勝ったと思います。
民主党は,政権交代を目指すのであれば,今回の選挙は負けたという思いで選挙分析を行い,早急に対策を講じた方がいいでしょう。このままでは,おそらく政権交代はできません。
もちろん,地方選挙の場合,独自の理論が働くため,単純に自民党vs民主党という構造がそのまま票に反映するわけではありませんが,それにしても今回の選挙,にやりとしているのは実は自民党幹部だったりするわけです。
国政選挙の行方,全く見えなくなってきました。都議会議員選挙の結果如何といわれていますが,公職選挙法の関係から余計なことは書きませんが,ある程度結果は見えてきていますから,再来週あたりにはもしかすると自信を持って「解散」をしてくるかもしれませんね。
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実は自民党は自信がついた選挙結果
現時点では,まだ開票中なので確定数字は出ていませんが,24時時点での開票速報では,川勝氏約72万4千票,自民党推薦の坂本氏は70万7千票とその差わずか1万7千票の僅差です。おそらく,このペースでそのまま開票が進むでしょうから,いずれにしても「接戦の上の接戦」という結果であったと見ていいでしょう。
しかも,市町村別の結果を見ますと,坂本氏の方が得票率が高かった市町村もかなり多くあり,勝敗のカギを握ったのは,「静岡市と浜松市」という政令都市でした。
特に浜松市の得票差が勝敗を決めたと言っても過言ではないため,今後片山さつき氏あたりの無理矢理責任を押しつけようという動きもでてくるかもしれません。
さて,今回の選挙結果ですが,川勝氏にとっては民主党の票が海野氏と割れてしまったという不利な条件もありましたが,接戦を制した大きな要素は,やはり「投票率」にあるといえます。60%台であれば,かなり浮動票が期待できるため,そこがポイントになったと言えるでしょう。
一方で,坂本氏は,自民党カラーを前面に出さず,ひたすら「県民党」として活動してきましたが,そうはいっても古賀氏や細田氏などが表裏で動いていましたから,有権者からしたら「見た目のごまかしには騙されないぞ」という視点で比較的冷静に投票したと思われます。やはり,小手先だけの選挙戦術では有権者をごまかせないということが,この選挙を通じて判明したと言えるでしょう。
では,この選挙,自民党の敗北で国政選挙に対する大きな影響があるでしょうか。いいえ,そうとも言い切れません。前述のとおり,村部を中心に坂本氏の方が票が多かったという市町村もかなりあります。つまり,「投票率が上がれば,自民党の組織も力を回復する」ということです。先の千葉市長や横須賀市長選挙などでは,投票率低下が組織選挙が有利だと思われたところ,実はそうでもなかったということが判明したところですが,投票率が上がれば有利になるのはなにも民主党だけではなく,自民党も疲弊した組織力が回復するのです。しかも,小選挙区制であることを踏まえると,村部ではまだまだ自民党議員の方が票が取れる可能性が高いということが判明したといえます。
そう考えると,この選挙結果,実質的には,「自民党は思ったほど負けない。うまくすれば過半数維持もできる」という読みができたのではないでしょうか。
逆に民主党は微妙です。知事選に勝ったものの,今の話の間逆の現象が発生します。つまり,政令指定都市以外の選挙区では勝てないかもしれないということです。もっというと,「いわゆる保守基盤の町では,思ったほど票が取れない」という可能性が見えてきたことです。
例えば,熱海市は,市長が民主党系の方ですが,保守基盤の町ですから,結果的に坂本氏の方が票を多く取りました。まだまだ地方議員は自民党支持派が多いのです。
そうすると,あとは「いかに浮動票勝負にでるか」なのですが,「浮動票は2週間で大移動する」という格言のとおり,ちょっとしたスキャンダルがあれば一気にどちらかに流れます。そして,今,その不発弾が多いのは民主党の方なのです。
今回の選挙期間中でも,鳩山代表の不発弾が一つ爆発しました。もし,障害者郵便の爆弾がここで爆発していたら,かなりの確率で坂本氏が勝ったと思います。
民主党は,政権交代を目指すのであれば,今回の選挙は負けたという思いで選挙分析を行い,早急に対策を講じた方がいいでしょう。このままでは,おそらく政権交代はできません。
もちろん,地方選挙の場合,独自の理論が働くため,単純に自民党vs民主党という構造がそのまま票に反映するわけではありませんが,それにしても今回の選挙,にやりとしているのは実は自民党幹部だったりするわけです。
国政選挙の行方,全く見えなくなってきました。都議会議員選挙の結果如何といわれていますが,公職選挙法の関係から余計なことは書きませんが,ある程度結果は見えてきていますから,再来週あたりにはもしかすると自信を持って「解散」をしてくるかもしれませんね。
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