壁に掛けてある帽子から今年、余所行きから普段つかいに格下げした？
のがある。いや、格下げなんかじゃないよ、お出かけするときだけ被り
大事にしていたんだが、飾っているだけじゃもったいないと今年から普段
も被るようにした。
つばが角になっているのが珍しくおしゃれでカッコエエでしょう。
いつ頃に買った、いや買っていただいた帽子でしょうか。
半世紀近く前のことですよ。ビックリでしょう。新鮮でしょう。
大昔、クラブに働いていたときから長きにわたるお客様で旅行社に
お勤めだったUさん。
（そう、この前掲載した伊勢の家族旅行も手配してもらった）
東京勤務の方だが、大阪に出張されたときは何時もお店に来てくださるし
一緒に遊んでくださった。この帽子はUさんと神戸の街を歩いたとき
「これ、いいんじゃないか、被ってごらん」「いいよ、似合うよ」
買って下さった。大好きで大事に大事に被っていたが余所行きだけじゃ
勿体なくなって普段つかいにしたんだ。早速、「ええのん、被っているね」
「よく似合っているよ」と近所の方から声が掛かっている。
Uさん、お元気ですか。粋でキレイなお遊びされる素晴らしいお客様でした。
お能が好きになったのもUさんのお嬢様が金春流を習っておられ発表会（東京）
に行かせてもらってからです。
生まれて初めてのお能の世界・幽玄の世界にスッポリはまり現在に続いています。
思い出深い帽子。さあ！明日も被って出かけてきます。