今夜はゲリラ的な営業だったので、可笑しいくらい常連さんの姿はなく。
日頃訪れない飲み友なんかやってくる。
ふと、Facebookからメッセージが来た。
来月海外に行く予定の、飲み仲間NIGさんだった。
先月、彼の職場の飲食店に、私の愛読書(もちろん新品)を持って行った。
もう会うこともないでしょうが、身体に気を付けて!って、言ったんだけど、行く前に挨拶に来るって言うんだよねぇ。
仕事を辞めて、色々挨拶したい人もいるだろうから、お金と力は有意義に使いなさいって、私への挨拶は要らないって言ってたんだけどさぁ。
義理堅いって言うか、頑固って言うか。
ま、そんなわけで、地下アジトのオーナーとやって来た。
ゆーたらなんだけど、(地下アジトのオーナーも)NIGさんは胡散臭い感じなんだ。
彼は身体もデカくて、眼力ある、濃い系イケメン。
しかも、黒人にインスパイアされていて、ファッションも派手。
金のピアスに金のジャラジャラネックレス。
町田LUMINEの飲食店街のイケメンコンテストにもノミネートされていた。
もちろん投票しに行ったよ。
本人も“オレ一般受けしないから”って言っていたけど、やはり大賞は取れなかった。
取ったのは、カフェのバイトの大学生。
会いに行ったけど、爽やかな、一般受けする美少年だった。ちょうど席に来たから
“おめでとう!”
って言ったのね。そしたら
“そう言うこと言われないから嬉しいです!”
だって。カワイー(*´ω`*)
オバサン惚れてまうやろ!
ま、そう言うもんだよね。
二位のつばめグリルの人は……
組織票ですね(  ̄▽ ̄)
三位も一位同様、切れ長爽やかイケメン。
日本って濃い顔はイケメンと認識されてももてはやされない。
でも私は違うんだぁ…
NIGさんみたいなの超タイプ!
眼力あって、たくましくて、女装したらキモい感じ。
初めて会った地下アジト。
隣に座っていた、いい男だなぁって思って話しかけたよ。
確かにファッションが派手すぎて、ビビるっちゃあビビる。
若かった私なら敬遠しちゃったかもね。
でも、歳食って、図々しくなっちゃって、本能剥き出しになっちゃったからね。
話してビックリ!
全然マトモなの…
てか、そこら辺の人よりよっぽど芯があって、見聞も広い。頭も切れる。
親やお姉さんのこと、とても大事に思っていたりして。(ここ、ポイント!)
ヤバイよねぇ…
チャラそうなイケメンが真面目だとか、頭良いとか、上品とか。
それからも会う度に色んな話をした。
幻滅するどころか、段々惹かれていった。
残念ながら、もう私には恋をする能力は残っていない。
色々経験しすぎて、男の人を好きになることはもう出来ない。
怖い…
彼は歳もずっと下。
恋ではないけれど、会って眼をあわせて話すとちょっとドキッとしたり、限りなくそこに近い感情を持って接している。
(これって若さの秘訣らしいよ)
いつ帰っていらっしゃるのかも分からないし、連絡を取ることもない。
もう二度と会うことはないでしょうが、異国での無事を祈っています。
そして、帰っていらした際には、成長してさらにタフになった姿を、せめて噂だけでも聞けたらと思っているよ。
ギャップに惹かれるって言うけど、本当にそう。
地下アジトのオーナーも悪そうな濃い顔してるのよ。
だけど、(痛風なのに)一番うちに寄ってくれるし、入院した時もお見舞いに来てくれた。(部屋が一気に夜の雰囲気になった。)
話すと意外に考え方似てたりする。
私、この人信じてる。
いい人そうとか、爽やかとか、耳に優しい言葉とか、要らない。
同じ街で、しかも同業で、彼と会えたのは財産。