やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の老舗麦酒屋さんを畳んだ店主のその後奮闘記です(笑)

秘密の同時開栓!

2014-06-22 15:07:06 | 日記
週末いかがお過ごしですか?


昨夜は、HIROZさんの4th祝ってきました。

店主にとって、周年と言うのはなんとも感慨深い日なのです。一年一年、クリアできた思いを噛み締める日なんです。
出来るだけ共感したいと思っています。

一日色々あって、スッゴク充電できた気がします。( ・∇・)

さて、本題。
今夜18時位に届く樽があります。

もう長年の付き合いなんですが、この業界での恩人であり友人。
高さんが静岡にブルワリーを立ち上げました。
今日は現地で御披露目会を行っています。
私も、彼の思いを共感したくて、樽を二つ仕入れました。
まだ造りはじめなので、彼のパーフェクトではないそうですが、友人として、共に戦ってきた仲間として、成長を見守りたいと思うのです。

とても軽い仕上がりらしく、大ジョッキで豪快に飲みたい私と、うちの店のラインナップにはピッタリだと思いますよ!

今夜、共に祝ってくれるかた募集します。



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似ている人

2014-06-22 13:54:24 | 日記
前述の居酒屋店主。

いつも叱られるんだ。

やっちは損する…って
言葉は危険だよ…って

分かっているよ。

言葉は考えてることを表現する手段でしかなく、イコールではない。
文章も然り。

分かっているよ。

だけどさ、好かれるの、愛されるの怖いんだ。
私にあった愛情が冷め、離れていく。
ひどい場合は憎まれるようになる。
勝手に近付いてきて、勝手に私を過大評価して、勝手に幻滅して。

だから、簡単に寄ってきて欲しくない。

何重にも結界を張ってるんだ。
blogはフィルターなんだ。

人見知りはオドオドしている人を言うんじゃない。

入りにくい店は私の姿。

入ってこれるのは私に必要な人。
吸い込まれるのは私が必要な人。

それでいいじゃないか。

私は変われない。

彼が私に貸してくれた本。

著者が私みたいなんだって。

似ている人っているもんだね。
何だか嬉しいよ。(*´ー`*)

強い光がつくる濃い影
欠点までまるごと
包んでくれる人が欲しい。
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友人の墓参り

2014-06-22 10:34:38 | 日記
土曜日は定休日。
携帯の鳴っている音で起こされた。
どうやら、サッカー観て、ソファーで寝てしまったようだ。

電話なんかかかってくることないから、どうしたんだろか?

“はい…”
“やっち、寝てた?”

軽くバレる寝ぼけ声。
同業であり、行きつけの居酒屋の店主。
ソウルメイトであり古い友人だった。

“どしたの?”
“A子の墓参り行くんだけどさぁ”
“私も行ったらダメかなぁ…”

三年前に38歳の若さで自ら命を絶ったバカ野郎。
辛い恋を苦にして亡くなったA子。

奴と出会ったのは、カウンターだけの某居酒屋。

お互いたくさん抱えた訳あり女。
いつもお互い酔っぱらってしか会った事がなかった。

一緒に笑った。
一緒に泣いた。
一緒にキレた。

バカだけど、温かくて優しい女だった。

一緒に河原でバーベキューした時も、みんなに(子供にも)水かけられてビチョビチョになってたっけ…

軽く扱われていたよなぁ…

十月祭の開店祝いに来てくれた奴は、入り口に“OCTOBER”(10月だったからね)と書かれた看板みて、うちより手前のスティッキーフィンガーに入った…。
しかも、私がいると思い込んでいるから。
“やっちーーー!”
と叫びながら入店したそうだ。

奴のアホ伝説はキリがない。

大好きだった。

付き合っている人がいること聞いていた。どうやら辛い恋をしているようだった。
でもさ、今度一緒に暮らすことになったって…

言ったよね?

何で死んじゃったの?

奴は、ビルから飛び降りて命を絶った。

それを聞いたのは、奴が亡くなってから数ヶ月経った時だった。

例の居酒屋の店主が、いい感じで酔っぱらって十月祭に入店してきたんだ。

ハイテンションだしヘラヘラしてるんだけど、何か違ったんだ。

お客さんが引けて二人になった時、彼は詰まりながらボソッと呟いた。

“A子が死んだ”

は?

ずいぶん会ってないとは言え、上手くいってたんじゃないの?

何で?
何で?
何で?

そんなだから、私の中で解決出来ずにいる。

電話は好都合だった。
彼は車で私を迎えに来て、墓に着く手前の鶴川駅で私を下ろした。
私はどうしても白い百合、カサブランカを飾りたかったんだ。

花束を作っている間に、ビールやら何やら買い込んで乗車。

“いちいち時間かけてゴメンね。何でもこだわっちゃうんだ。”
って言ったら。
“大変だな”
って彼は笑った。

霊園は、近頃流行りの低い墓石のせいで、見晴らしがきく明るい所だった。

奴の名字を探し、墓碑名を見ると…

奴の名前があった…

何でこんなになっちゃったんだよ。

墓石に水をかけ、花を供えて、線香をあげ、手を合わ…

…せ、られなかった。

同世代の友人に手を合わせる事になるなんてさぁ。

ふざけんな!
ばーか!

墓石に向かって罵声をあびせて号泣した。

しばらくして、涙をふいて、鼻かんで、不細工な腫れた目で、ようやく手を合わせることができた。

持ってきたビールの栓を抜いた。
奴には好きだった白ワインとヱビス。

彼はそのヱビスにタバコを差した。

“こんなの供えられるって、どんな奴って思われるね”

そう言って笑いながら3人で乾杯した。

地面に座り込んで、飲んだくれながら、たくさんぶちまけてやった。

そっちの世界には辛いことがないのかい?
楽になったのかい?

周りの墓石見たらジーサンバーサンばかりじゃね?
若い奴いねーだろ!
つまんなくね?

似たような経験を持つ女が、目の前に眠っている。

ギリギリなのに、お前と私は違う世界にいる。

同じ世界に行ったはずの私は、単に助けられてここにいる。


生きていくって大変だけどさ、仲間泣かしちゃだめだろ!

お前のための新しい墓石、親はどんな想いで建てたと思うよ!
私がそうした時、発見したのは親だった。
泣かれたぞ…
もう出来ないや…


言ったところでね…

残された人間は悩むんだ。
もっと何とか出来なかったか。

だから私は他人に介入する。
余計なお世話でも、嫌われても構わない。
生き方は人それぞれなんかじゃない。

人は皆、愛されたい。理解されたい。子孫を残したい。

これは本能だ。

上手くいってると思い込んで距離を置いてしまった。
まだ若かった私の早とちりと、理解してる“フリ”。

奴のこと救えたかもしれない後悔。

店を閉めて、たまに月忠の方の暗闇から私を呼ぶ声が聴こえるんだ。

“やっちーーー!”

多分死ぬまで忘れられない。


カサブランカがとても似合っていたよ。
私が逝くまで待っててくれよ。
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