今年の恵方の方角は、西南西
その方向に歳徳神(としとくじん、とんどさん)という福をつかさどる神様がいるというわけです。
⇒ことばマガジン
「この方角に向かって事を行えば万事に吉」ということで、恵方巻をその方向に向かって食べます。
しかし、考えようによっては、そもそも神様に向かって巻寿司を大きな口を開けて食べるという行為が、失礼なのではと思ったりもしますが、特別な日ということで許されるのでしょう。
だから、せめてその間は喋ったりせず、姿勢も正して黙々とて食べることが必要なのです。
縁を切ってはいけないので、丸ごと食べ始めたら途中でやめない
しかし、まるまる1本の恵方巻を食べるのが難しい場合は、先に食べられる分だけに切っておきます。
先に切った時には、悪縁を切り、神様の前では、縁を切らずに全部食べることができます。
切って残したものは、また細く切り食べつくして悪縁を消し去る、ということになるのです。
恵方へ向かって巻寿司を食べるより、恵方詣りで恵方の方角にある神社へお参りに行くのが本来のならわし。
恵方巻だけでは神様が納得するかどうか。
やはり歳徳神様のおられる方角にある社寺へ参拝に行く方がよりご利益があるような気がしますね。
ただ恵方は年によって変わりますし、初詣に出かけているので、わざわざまた恵方詣りまでということになるのか、あまり言われなくなりました。
立春は二十四節気の始まりの節目で新年とも考えることができますから、立春の日、今年は2月4日に恵方詣りに適した日です。
まずは西南西にある神社を探さなくてはいけませんが、見つかるとも限りませんね。
住んでいる場所によっては、海を渡ったり、山を越えたりするようなこともあるかもしれません。
こういう場合は方違えの術です。
目的とする神社が恵方の方角になるような場所へ一旦行き、少し時間を過ごしてから恵方になった神社へ向かうのです。
大阪の堺市に方違神社があります。
方角の厄を取り除き、神様のご加護を受けられるとして親しまれてきた「どの方角にも属さない」神社として、方角によって陥る人々の不安を解決してきました。(⇒堺観光ガイド)
⇒方違神社
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