京都祇園花見小路を南に抜けると建仁寺に突き当たります。
建仁寺は京都最古の臨済宗の禅寺です。
建仁寺の境内に塔頭寺院のひとつ、両足院(しょうそくいん)があります。
⇒両足院
この両足院の襖絵に写真家杉本博司による「放電場」の襖絵が現れました。
⇒美術手帖
放電は何もない空間に電気が流れること。
轟音と共に光る雷です。
杉本氏は写真乾板の上で人工的に放電(雷を発生?)させそれを印刷する方法で表現しました。(⇒杉本博司)
⇒美術手帖
絵ではなく写真だからこそ、電気が枝分かれして流れていく経路の末端まで表現されています。
建仁寺には、雷神や龍がいますから、両足院の雷も納得のいくところです。
俵屋宗達 風神雷神図屏風(現在は京都国立博物館にて管理されています)
⇒建仁寺
放電は蓄積していた電気が一気に放出されるのですから、後は無です。
放電場の襖に囲まれて座禅を組めば、どこか違う異次元の世界に行けそうな気もしますが、それよりも問題は自らの精神ですよね。
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