一生に一度は登りたいと思っていた富士山。
昨年登るつもりで準備をしていたんだが、義母の他界により急きょ断念。
しかし!今年は去年行くメンバーだったお正とケドちゃん、そしてゆみちゃん(男性)に誘ってもらって決行することになりました。
2018年、平成30年。平成最後の夏。
午前3時に地元を出発し、映画「岳」を見ながら一路東に向かって走る。
なお、車載DVDの調子が悪く、DVDを取り出す事ができなかったため「岳」を2回見る羽目になる。
はたして、これから山登りに行こうと思うメンバーが山の遭難救助の映画を見てよかったのだろうか。
9月6日(木曜日)
09:07。
見えて来たのは
まさしく富士の山体。
09:36
だんだんと近づいてきた。
でかい!
09:44
水ケ口駐車場に到着。天気よし、見晴らしよし。
キレイに見える富士山に感動。これからココに登るのか。
11:30
車をおいてシャトルバスで富士宮口五合目まで。
すでに雲の上におるがな。
そういえば15年ほど前に一人で車で来たな。
高速を通らない下道縛りでな。懐かしい。
12:01
昼ごはんにカップヌードルを食べ、世界遺産の碑を見たりして高度に体を慣らすために1時間ほどウロウロする。
八合目までがスカっと抜けて見える好天だ。
12:31
いよいよ出発。
表口五合目。標高2400m
えいえいおー!
12:48
登山は最初の30分がしんどい。
そしてここは高高度。
メンバーと高山病こと、妖怪・高山さん(たかやまさん)に取り付かれてないように対策を練る。
普段歩くスピードよりだいぶユックリと登る。
が、はやくも六合目の山小屋が見えて来たぞ。
12:50
ほほう、ここからプリンスルートと言われる宝永山に向かうのか。
プリンスルートも気になるが、我々は富士宮ルートを目指す。
12:51
ちょっとだけ休憩し、六合目を後にする。
13:01
そろそろ森林限界を突破する。
雲と雲の隙間を登っていく。
13:12
まだまだ元気だ。
アミノバイタルを飲んだ効果?
高山さんなどいない!と、言い聞かせる。
13:21
宝永山を眺める。
あそこが噴火したのか。すげー!
13:32
だんだん楽しさが増していく。高度と共にテンションも上がってゆく我ら。
13:42
見えてはいるけど近づかない八合目。
景色が日本じゃなくなって来た。さながら火星か?
13:54
ふぅ、新七合目着。
14:27
斜度はまぁまぁだけど、そこまでしんどく無い。
ゆっくりゆっくり話しながら登る。
「わたし高山さん、今あなたの後ろにいるの」「やめーや!」
「ドラえもんのテーマ。あったま、タカヤーマ♪」「歌詞やめーや!」
15:25
新七合目から元祖七合目を通過しどんどん登って行く。
七合目が何個あるんじゃい。
宝永山がもうあんな下に。
その向こうの駿河湾もキレイだなー。
15:27
富士宮市なのかな?
雲が途切れて街もよく見えるようになってきた。
15:39
八合目までもうすぐ。
風が爆風になっている。風速15mはあるかな?
風を避けて岩陰で休憩しながら登る
よっこらよっこら登って来たぞ!
下を見ても景色最高!街の景色と登り始めた五合目や宝永山までスッキリ。
15:42
八合目到着、3250m。一休み、一休み。
山小屋は閉鎖している。
ここでアミノバイタル追加じゃ。
天気がいいので登山者もそれなりに多い。
八合目から見上げる頂上方向。鳥居が見える。
よっしゃあと一息じゃ。
16:02
斜度が急な場所がチラホラ。。
16:05
だいぶ登ってきたな。足跡を振り返る。
相変わらず爆風じゃ。
16:14
お金が刺してあるモニュメントの木を通過。
ワタクシも刺したいが小銭が出せない。
16:15
本日の宿、九合目まで後少し。
そしてついに
16:26
九合目に到着したぞぃ!
本日の宿、万年雪山荘。
4時間かかったな。
ひゅー!素晴らしい眺め。取り敢えず達成感。
まだ登ってくる人たち、がんばれー!と、余裕たっぷり。
高山さんにも取り憑かれずにすんでるようだ。
16:33
見上げると明日目指す頂上。日本トップの高さじゃ。
17:07
晩ごはんはカレー!
山のご飯はメチャ美味いね。
体力回復します。
缶チューハイ(600円)を1本飲んだら一気に酔いが回る。
17:08
腹が減ってたので速攻で食い終わった。
17:56
寝床を充てがってもらったので早速寝袋にはいる。
せ、せまい。
何が狭いって足を伸ばせない。
足を伸ばすと頭が曲がる。
18:31
いくら早起きして登山して疲れてるからってそんなに早くは眠れない。
外に出ると絶景夜景!
ふわーー。すげーーー。
そして夜。
爆風は吹き荒れ、屋根の上を何かが転がって行く音。
外で風に吹かれて何か金属が打ち付けられる連続音。
雨の打ち付ける音。
足の痛さと体を伸ばせられないしんどさ。
寝付きのいいワタクシでも何度目がさめた事か。
なお、若干の消化不良で夜ご飯のカレーがいつまでも胃の中にいる気がする。
高山さんの症状でありませんよう。
9月7日(金曜日)
一夜明けて、、、、
外を見ると雨?雲?が真横に吹き飛んでいる。
台風の中でも大型台風の中にいるようだ。
が、山小屋の人たちはいたって普通。
これが3000m級の自然なのか。
どうする?頂上を目指す?と話す。
勇気ある撤退もアリだなと思う。
頂上を目指して準備をするグループはいない。
05:45
服をすべて着込んだ上にカッパを着て取り敢えず外に出てみる。
ちょっと行ってみて駄目なら帰ろうと、、、。
誰も「駄目だな」と言わずモクモク上がっていく。
05:54
時折の爆風に身を伏せながら着いちゃった九合五勺。
06:26
鳥居が見えてきた。
頂上は近いぞ!
爆風霧雨でカメラのレンズも水滴だらけ。
何が写ってるのかわからない。たぶん頂上の山小屋。
ベットベトになりながら何とか足を踏み出す。
斜面のキツさより風のキツさの方がつらい。
06:36
富士山頂に到着!
が、休憩しようと思ってた山小屋が悪天候のために閉店すると言う。
我らのグループ以外に登山客いないもんな。
取り敢えず一息つける所を、、、と神社の中に入る。
なんとか小銭入れ(西表島で買ったイリオモテヤマネコの携帯灰皿)を取り出しおみくじを引く。
やった。大吉だ。有難うございます。
06:46
一息つかせてもらった富士山本宮浅間大社の奥宮を後にし、目指すは日本の最も高い所。
なお、外界の景色どころかお鉢もまったくガスで見えない。
06:56
頂点を目指す道の爆風は、もう爆風どころじゃない。
遮るものが何もない場所の風は風速30mあるんじゃないの?
殴られるように押される突風を体を屈みながら耐える。
気候の怖さに死を身近に感じた。
06:59
見えてきた。てっぺんが。
07:03
頑張って来た。
メンバーのテンションもマックス。
富士山気象観測所だ。
そして。
07:04
ついた。剣ヶ峰だ。
日本で一番高いところに着いたぞ。
風と霧雨でワヤクチャな中、ここに来ようとして高山病で断念した親父、あとおじいちゃんとおばあちゃんと義母の慰霊をする。
おとーちゃん登りましたよー。
そして余裕のお正。
撮れているかどうか分からなかったが、取り敢えず記念撮影。
07:10
下山開始。爆風は登るより降りる時の方が怖いらしい。
07:40
強風で四つん這いの後ろ向きになりながら何とか九合目まで降りてきた。
気温7度。
08:27
宿に置いていた荷物をまとめ、下山の準備。
この爆風でなりふり構っていられない。
が、あまりにも遭難者っぽい。
09:12
元祖七合目まで降りてきた。
強風のため、試しにジャンプしたら思いのほか遠くまで飛ばされた。
どこまで降りても爆風。
そして、
10:26
五合目に到着。
霧雨が雨に変わり、雨が打ち付けれてイテテイテテと言いながら何とか降りてこられました。
出発の時と違い命からがらじゃ。
しかし、この達成感は何物にも代えがたい!
良かった。登って良かった。頂上まで行けたんだ。
降りたらあとは温泉。温泉。温泉に入りたい。
寒いもんなー。
富士山天母の湯で体を温め汗を流す。
そういえば15年前もここに入ったな。
温まったら腹が減る。
富士宮と行ったらやきそば!
富士宮やきそばを目指して市内を走ると、、、
14:39
富士山本宮浅間大社の本宮だ。
参拝させていただく。
全国にある浅間大社の総本山。
立派でした。
天気が良ければ大鳥居の無効に富士山が見えるはずなのになー。
14:52
お待ちかね、富士宮やきそば。
美味しくてお土産に我が家用まで買ってしまった。
このイワシの粉が効いて美味いんだよね。
お腹がいっぱいになったら帰途へ。
交代で運転し、途中で晩ごはんを食べ。
自宅に着いたら午後11時。
自宅でも大雨降ってるやんけー。
それにしても、人生の宿題だと思って富士登山が無事に成功できて本当に良かった。
お鉢の中は見れなかったけど、それでも頂上に立てた。
あの景色は思い出になるな。
一緒にいってくれたメンバー、おおきに!
あ、あと、強風で落下してしまったカメラ。
防水・耐衝撃だったけど画面が割れてそこから浸水してしまった。
5年間、沖縄行ったり海にもぐったりしてタフに働いてくれたオリンパス・WG-2GPSも今までありがとう。