今日は
表千家家元の利休忌に
参加させていただきました
ご案内の葉書に書かれた
来菴時間よりも早い時間から
門の外で待たせていただくことには
ご近所のご迷惑にはならないだろうかと
少し心配になりますが
なるべくおしゃべりなどは控えて
静かに待たせていただきますので
何卒お許し下さいませ
今回は
外で並んでいるところから
十名ずつ区切って
門をくぐらせていただきました
いつものように
荷物を預け
床几に静かにすわって
ご案内を待ちます
ご案内がありますと
受付をすませ
寄付きで箱書きなどを拝見し
新席で薄茶をいただきました
その後
廻り花の始まるまでの間
お祖堂などでの
読経の声を聴きながら
静かに待ちます
残月亭での
「廻り花」と「茶カフキ」を
拝見した後
お祖堂にお参りに行かせていただきました
お家元に
行かせていただくと
その度に
毎回新しい発見や感動がありますが
今回特に感動したのは
「反古張りの席」に
入らせていただいたことです
啐啄斎好み
一畳台目のお席で
お祖堂のすぐ横にあります
写真や図面では
何度も拝見していて
その侘びた小間に
私はとても憧れているのです
これまでは
お祖堂にお参りに行っても
気づかずに素通りしていましたが
この度初めて
その「反古張りの席」の
襖が開けられていることに気づきました
廊下に立っておられた玄関さんに
入ってよいかお尋ねしましたら
「どうぞ」と言われ
わくわくしながら中に入り
座らせていただきました
江戸時代に
タイムスリップしたような感覚・・・
いつまでもずっと
そこに静かに
座っていたい気分になりました
最後に
松風楼にて
点て出しでお薄を頂戴して
全て終了いたしました
さて
今年は社中の方が二名
同行して下さいました
お二人とも
初めてのことで
いささか緊張気味でしたが
お家元での一日を
社中の方と共に過ごし
揃って利休像にお参りできたことは
私にとっても
大変幸せなことでございました
今年も
この場所に来させていただけたことを
心より感謝申し上げますと共に
さらなる精進を胸に誓い
不審菴の門を後にいたしました