今日は
大阪美術倶楽部で行われた
大阪支部資格者講習会に参加しました
本日の講師先生は
森埻加史宗匠と木村雅基宗匠でした
私が
大阪に来て茶道を再開した頃
初めてここで講習を受けた日の講師先生は
木村雅基宗匠のお父様である
木村哲郎宗匠でした
お話は
お点前のことだけでなく
お茶壷道中のことなど幅広く
楽しくわかりやすく
教えて下さったことを覚えています
その後
私は木村宗匠のお宅で催される
お茶事に通わせていただくことになり
三年間ほどお勉強をさせていただきました
しかし残念なことに
宗匠がご体調を崩され
お茶事教室は中止されることになりました
木村宗匠に最後にお目にかかったのは
平成20年
私が第一回目の教授者講習を受けた日でした
その日の講習内容は
「床の間」
宗匠は病のために
すっかりお痩せになっておられましたが
床や兜ィ・花入れのことを熱心に教えてくださり
参加者全員に
兜ィのあて紙を下さいました
その日のこと
私は会場の廊下で
偶然木村宗匠とすれ違いました
宗匠は
足をとめて
「(お茶事を)また やりましょう!」
と笑顔で声をかけて下さいました
木村雅基宗匠は
お茶事教室でご自宅に行かせていただいていた折に
よく薄茶点前をして下さっていましたが
直接お話をする機会は一度もありませんでした
ところが
本日
講習の始まる15分ほど前に
会場へ向かうエレベーターに乗ろうとしていたら
偶然木村雅基宗匠が来られて
なんと
1階から4階まで
宗匠と私だけで
エレベーターを
ご一緒させていただきました
ほんの数秒間でしたが
エレベーターの中で
先代の宗匠のお茶事に行かせていただいたことの
御礼を申し上げることができました
今思うと
すぐお隣に
先代の木村宗匠が
にこにこと立っていらっしゃったような
そんな気持ちがいたします
本日の講習内容は
「茶杓飾」「茶筅飾」「薄茶」
でした
先代の宗匠と同じく
雅基宗匠も
茶道に関する様々なお話やお考えを
わかりやすく教えてくださり
お点前をなさっている方への
お心遣いも感じられて
慈愛にみちた
温かく充実した講習会でした