今日は且座会の後
稽古場から急いで帰宅して
午後からは
茶道文化講座のオンライン受講をしました
オンラインで受講するのは
今回で2回目です
自宅にいながら
北山会館での講座を受講できて
とても有り難いです
今日の講座の内容は
以下の通りです
「江岑宗左の紀州藩における活動と交流」
講師は和歌山市立博物館の学芸員 山下奈津子様
紀州藩家老・三浦為時の日記を紐解くことで
紀州藩における江岑宗左の活動や交流を
具体的に知ることができ
またこれまで不明とされていた期間の
江岑宗左の足跡が明らかになった点について
わかりやすく丁寧に
解説していただきました
面白いなあと思ったのは
一つの史料からでは
意味がわからないことも
複数の史料を付き合わせることで
浮かび上がってくるという
歴史研究の流れを
感じさせていただけたことです
またその一方
同じ茶会の会記であっても
記載した人物によって
三者三様で微妙に異なるという事実
思い込みや記憶違いなども
考慮の上で
真実にアプローチする
その研究のあり方も
面白いなあと思いました
それから
江岑宗左の会記の具体的なお話の中で
寛文八年1月に
江岑が為時宅にて
弟子衆を招いて開いた茶会と
3月に藩主頼宣に茶を献じた時の道具が
いずれも利休を中心とした
同じ道具が使われているという点に
言及されていました
そのお話を聞いて
私はきっとこれは
お殿様にお茶を献ずる前に
その道具を用いて弟子衆を招き
いわゆる「習礼」(しゅうらい)を
したのだなあと思いました
今日は
一時間半の講義でしたが
大変面白くてわかりやすい解説で
あっという間に時間が過ぎました
ありがとうございました
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