表千家一期一会

正午茶事12

寄付に戻ると
梨が食べやすく切って
置かれていました


ほっとした気持ちで
梨をいただきながら

ふと
席入り前と違って
部屋が明るいことに気づきました


天井を見上げると
古風な笠の電気の灯りがついていました



帰り支度を整えていると
ご亭主が帰りの車を手配してくださり
なんとお土産までいただいて
最後まで
限りないお心づかいに感激しつつ
連客共々車に乗り込みました


振り返ると
手を振るご亭主の姿が
だんだん小さくなってゆくのが見えました






********************************



最後まで
お読みくださいまして
ありがとうございましたmeromero2



この日9月23日は
お彼岸のお中日でした

ご先祖様や亡くなられた方々を思う日

昼と夜の長さが同じとなり

夏の残暑をひきずりながらも
秋の侘びしさを予感する



羽落ちの口の広い平釜は


陽から陰へと移ろうその日に
これ以上合う釜は
他には無かろうと

あらためて
しみじみ思い返されます




お軸に書かれていた歌は・・・




藤原定家



みわたせば

はなももみぢもなかりけり

うらのとまやの

あきのゆふぐれ

コメント一覧

tomoko
正におっしゃる通りです!

私たちも今でも
あの夕去りのお茶事のことを思い出しては
盛り上がっております。  

先日のお茶事にご一緒した方とは
今日もメールであの日のことを思い出して
確認したり、反省したりしながら
「後の愉しみ」を味わっておりました。

お茶事って本当に不思議なものですね。
雲や
私たち、Oさんと会えばいつでも、あのお茶事の話で、
思い出を語り合います。
原田さんがどうだったかとか、お弟子さんがどうだったかとか、私が失敗しただとか、Oさんが助けてくれたとか、毎回のように繰り返します。
まだこれからも繰り返すことと思います。
これだけでも楽しいです。
tomoko
四月のあの夕去りも
思い出深い
感動のお茶事でした。

此の度のお茶事は
まだちゃんと自分の中で
消化できていないかもしれません。

これから時間をかけて
ゆっくりと咀嚼し吸収していかなければと
思っています。

一期一会の重みを
あらためて知りました。



雲や
何か、とても凄いお茶事の様子がよく伝わってきました。
う~ん。うなってしまいました。
いいものですね。
tomoko
Naokoさま お久しぶりですね。
いつぞやは拙著「聖なる日常」をお読み下さり
ありがとうございました。
このようなブログの記事で
あの日の感動が少しでもお届けできたなら
本当にうれしいです。
Naokoさんの優しさにも感謝!(*^^*)
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