梨が食べやすく切って
置かれていました
ほっとした気持ちで
梨をいただきながら
ふと
席入り前と違って
部屋が明るいことに気づきました
天井を見上げると
古風な笠の電気の灯りがついていました
帰り支度を整えていると
ご亭主が帰りの車を手配してくださり
なんとお土産までいただいて
最後まで
限りないお心づかいに感激しつつ
連客共々車に乗り込みました
振り返ると
手を振るご亭主の姿が
だんだん小さくなってゆくのが見えました
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最後まで
お読みくださいまして
ありがとうございました
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この日9月23日は
お彼岸のお中日でした
ご先祖様や亡くなられた方々を思う日
昼と夜の長さが同じとなり
夏の残暑をひきずりながらも
秋の侘びしさを予感する
羽落ちの口の広い平釜は
陽から陰へと移ろうその日に
これ以上合う釜は
他には無かろうと
あらためて
しみじみ思い返されます
お軸に書かれていた歌は・・・
藤原定家
みわたせば
はなももみぢもなかりけり
うらのとまやの
あきのゆふぐれ