表千家一期一会

くらがり




かれこれ十年以上通い続けている
マッサージ・サロンがあります

身体が悲鳴を上げそうになる
その前にそこへ行って
手当をしてもらい

バランスを整えて
またそこから日常へと戻って来るのです


お陰様で
少々無理をしても
体調を大きく崩すことも無く
お茶と音楽の二足の草鞋で
好きなことを継続しています


今日もいつものように
2時間半の施術を終えて
ハーブティをいただいていた時

この薄暗がりの心しずまる場所から
私はまた
明るい活動の場所へと出ていくのだなあと
思いました


そして
ほの暗い場所にいることの心地よさを思った時
ふと
小間の茶室の暗がりを思い出しました



簾が鰍ゥり
目が慣れるまでは物がおぼろにしか見えない
初座の茶室の暗がり


目から入る情報が制限されることで
心がより深く鎮まっていく心地よさ・・・


そんな初座に対して
後座では簾を取り外し
茶室に外界の光が差し込んできます


「陰と陽」

そんな言葉で
初座と後座の変化を説明されても
今一つぴんと来なかったのですが。。。


暗がりのもっている
内に向かわせる力

そして
再び日常の世界へ戻るべく
導かんとする光の力


古の茶人が何を思っていたかを
私が知るよしもありませんが

お茶の世界は
どの時代にあっても生々しく生きている・・

薄暗がりの中
施術後のぼんやりした頭で
そんなことを考えていました




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