表千家一期一会

9月稽古場 7


本日は
研究会にて
且座の稽古をしました



「円相 天然」
前大徳朴堂師

洗心亭では
お床が正客の後ろになってしまうので
便宜的に
長板を敷いてその上に花入を置きました




本日は
世情を鑑みて
参加は五名に限らせていただきました


また
濃茶は正客と半東だけに飲んでいただき
薄茶は一人ずつ茶碗を替えて
次客・三客・東に飲んでいただくという
変則的な形で行いました



いつまで
こんなことをするのかなあ・・・と思いつつも

こうやって五名揃って
且座のお稽古ができるだけでも
ありがたいことかもしれません


本当に皆さん熱心で
一人一人淡々とお稽古され
その静かな気迫に
こちらが圧唐ウれます


今日は
中興名物 瀬戸金華山 広澤肩衝茶入の写しを
使ってお点前していただきました

この茶入の本歌は

「広沢の池の面に身をなして見る人もなき秋の夜の月」
の古歌を引いて
小堀遠州が命銘したものと言われています




この歌の
”池の面(おもて)に身をなして”

というところが
何を表わしているのか
これまでずっとよく分からなかったのですが

つい最近
やっとその意味が何となくわかりました


かつて平安時代に
貴族達はお月見をする時
現代の私達がするように
空を見上げて直接月を見るのではなく
池や川などの水面に映った月を見て
楽しんでいたのだそうです

ですからこの歌は

広澤の池の水面に映る月を
夢中になって眺める人もいない
ひっそりと誰にも見られず池に浮かぶ
秋の夜の月

というような意味でしょうか


今年の中秋の名月は
枚方では残念ながら曇っていて
見ることができませんでしたが


昨日の夜
稽古場の支度を整えて帰ってくる時
ふと見上げると
東の空に立待月が白く光っておりました


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