今日は
梅雨空の中
午前中に三名 午後より三名の方が
お稽古に来られました
「炭続けハ 寂うハ無し 松の聲」 仙鶴の句
宗心宗匠 自画賛
花入 丹波 旅枕
花 縞葦 糊空木
皆さんがお帰りになった後
点前座にすわり
薄茶を点てて自服しました
ふと
以前に読んだ
「お茶のおけいこ 基本の稽古」の中で
堀内宗心宗匠が書かれていたことを
思い出しました
「よい先生とは
どのような先生をいうのでしょうか」
という質問に対して
宗心宗匠が答えられたことです
「よい先生、悪い先生ということを
考える必要はありません。
生徒がよければ
先生もよい。
生徒が悪ければ
先生も悪いということになります。
よい生徒をもっている先生は
よい先生ということになります。」
10年ほど前に
この禅問答のような文章を読んだ時には
なんだか
はぐらかされたような
突き放されたような
そんな気持ちになったことを
覚えています
しかし
今の私にとって
宗匠のこのお答えは
いつのまにか
自分自身の歩みを支える
杖となっております
現在
稽古場には
二十数名の方が
稽古に参じてくれています
それぞれの方が
一人残らず
素晴らしい個性を持ちつつ
限りなく謙虚でありながら
まれにみる熱意をもって
お稽古に励んでいらっしゃいます
そのことが
私を驚かせ
また
私を支え
背中を押してくれているのです
桑小卓
主菓子 濡れつばめ 鼓月製
干菓子 そばの露 かわみち屋