昨日
以前 共に働いていた 仲間から
Nさんが(も) 浄土へ旅立たれたと 知らせを受けた
これでもう 何人目だろう・・・
Nさんとの出会いは
今からおよそ15年ほど前にさかのぼる
当時 僕は
精神障がい(統合失調症・うつ・神経症・発達障がい・パーソナリティー障害)
と お付き合いする
老若男女の 皆さんと共に
ランチを作り コーヒーを楽しんでいただく
そんな お店を 営んでいた
若造の僕が 店長だったこともあり
当初 Nさんからは
相当に 反発をくらった
Nさんから してみれば
自分の息子 くらいの男が
お節介にも 知ったような
アドバイス をくれる 厄介な奴
そのように思っていらっしゃった かなと思う
だから
僕に対する物言いは 相当のものだった
「あんなやり方で、上手くいくわけがないがネ!」
「JUNさんは、何もわかっちゃいないねェ」
「あ~もう俺、ヤル気なくしたで帰るわ、へへ」
「あんなの俺は、絶対に反対だぞ!」
なんだかなぁ このオジサン
いい加減にしてくれないかな・・・
専門職ながら
若輩も いいところだった 僕は
不遜にも そんなことを
いつも思っていた
ある日
僕の身に 難事が起こり
それに かかりきりにて
心身を 削られていった
それは 平日休日を 問わず
その度 僕は お店を離れた
そんな僕を見た Nさん
始めは 何をサボっとるダ!
と思っていた(らしい)
しかし それが結構な 頻度なので
ある時 Nさんは 僕に
膝を突き合わせ 尋ねた
もうこれ以上
Nさん始め みんなに 隠し通せない
観念した僕は 当時の難事を白状した・・・
すると 思っても みなかったことが 起こった
「なんだァ、アンタも苦労してんだナ」
「オラぁアンタを、エエとこのボンボンと思ぅとったでヨ」
「俺も自慢じゃないが、これでも苦労してきたんだよ」
Nさんの本音 吐露
初めて 聞かせて いただいた
以来 Nさんは
僕にとって
お店一番の 理解者と
なってくださった
サボっている メンバーが居ると
「何やっとるダ!お客さんが来るで、やらなかんだろう」
僕の代わりに 怒ってくださった
僕が困っている(様子を見る)と
「おし、ここで助けたらなNさんじゃないでなっ(*^^)v」
何と力強い 援軍だったことか
以来 僕とNさん始め
メンバーの結束は 強まり
大掛かりな 改装工事の後
リニューアルオープン
おかげ様で以来 お店は
多くの地域の方や サラリーマン
メンバーが集う
より ステキなお店となった
Nさん始め メンバーの皆さんと
開店前に ランチを 必死になって
作って 準備
食材が足りない!
おいおい そこで突然 帰るなよ!
みんなで 他のお店見学
1年に1度の 一泊旅行
僕がお店を「離れる」時には
「JUNさんには世話になったナ」
「ちょっと寂しい気もするけど、アンタには他にやらなかんこと
あるんだろう。まぁ頑張ってチョ」
励ましの言葉 頂戴した
僕は それからも
ちょくちょく お店を訪ねた
Nさんには・・・会えなかった
そうして 昨日を迎えてしまった
今日 僕は
Nさんに 最後の挨拶に 出かける
あの頃 みんなで写した 写真
肺を患ってもなお
好きだった タバコ
持参して
お顔は あえて
拝見せず
ご焼香だけ あげてこようカナ・・・
強がりの Nさんだったけど
とっても繊細で シャイな方だったから・・・
「JUNさんよ、会いに来てくれたんは嬉しいけど
老いぼれて、くしゃくしゃになった俺の顔なんて
今さら見ちゃかんがネ」
Nさんなら そう言うかナ・・・
Nさん
長い間 お疲れさまでした
僕は貴方から 沢山のこと
学ばせて いただきました
どうか あちらの 世界では
先に 逝かれた 皆さんと
シャバでは なかなかできなかったコト
酒を飲みまくり
タバコをバカスカ吸いつつ
綺麗なお姉さんに 声かけまくって
既に逝かれた 皆さんと
ワイワイやってくださいね!
そして
僕がまた やらかしそうな時
くじけそうに なった時
「JUNさん、それって違うだろうっ!」
「もう ひと踏ん張りしてチョ!」 って
陰ながら エール くださいネ
ご冥福 心より お祈り申し上げます