松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆福祉職を励ます条例検討委員会1(新城市)

2021-01-13 | 1.研究活動
 新城市で、福祉職を励ます条例の検討委員会が始まった。

 この条例づくりの意義は、何度か書いているが、その前段に、福祉のさまざまな仕事をする人が集まって、円卓会議が開かれて、その答申が出されている点がポイントである。

 最近では、コロナ禍で、医療関係者の役割が見直され、実際に、それを担う人がいなくては、どんな制度も立ち行かないことが明らかになったが、この問題が出る以前に、新城市では、福祉職に焦点を当てて、福祉職の人が、その力を存分にはっきできるように、励まし、後押しするする仕組みを作ろうと考えられたということである。

 別の言い方をすれば、これまでは、単なる不平や不満にとどまるものを政策に昇華させようという試みともいえる。

 その答申の中で、これを制度化するには、条例という形式が妥当ということになり、そこで、私にちょっと手伝ってくれないかということになった。私とすると、大いに共感し、喜んで手伝うことになった。

 私は、福祉の現場にいないので、知識は理念的になるし、あるべき論にとどまるという弱点がある。ただ、問題意識(立法事実)の部分は、現場に人たちがしっかり検討しているので、私でも手伝えると感じたためである。

 本来ならば、この日は、新城に行き、夕方6時からの会議なので、終わったあとは、旧交を温めることになるはずであるが、緊急事態宣言も発令されたこともあり、今回は、私だけ、リモート参加になった(神奈川県は、一日999人の陽性者になり、人口比では東京を越えた)。

 やり方としては、新城の人たちは、会議室に集まり、私だけがリモート参加である。私から見ると、右画面に私が小さく写っていて、まるで、卒業写真のときに欠席した学生のようである。

 こうした会議参加は、初めてであるので、最初は、感覚がつかめず、ややぎこちなかった。特に、マイクをオンにするタイミングが難しい(マイクをオンにしておくと、こちら側の音が聞こえるという難点があり、発言の際にのみオンにする。実際、やっているさなか、マロンが部屋に入ってきて、「お父さん、リビングにおいでよ」と、ワンワンと吠えたので、これが聞こえたら、会議がずっこけてしまうのだろう。

 面白いことを言おうと思ったが、オンラインだと絶対、滑ると思って、控えてしまうのも、オンラインの課題である(慣れの問題かもしれないが)。

 ただそのうち、調子が出てきて、少し感じがつかめるようになってきた。今後は、オンラインの会議が増えて、その中での座長の運営方法も、コツが有りそうであるので、それを習得していく必要があるだろう(なお、新城の会議では、私は座長ではないが、こっそり勉強しよう)。

 新城らしい出来事もあった。うっかりして、パソコンの電源を繋がずに、オンラインで参加していたら、パソコンに「電池がもうすぐ切れます」という表示がでてしまった。慌てて「やばい、電池が切れそう」といったら、参加者からすかさず、「松下先生ぬきでやりましょう」という合いの手が入った。ズコッときたが、いかにも新城らしいやり取りで、面白かった。

 大事な指摘もいくつかあり、今後の検討や制定後の運営に活かしていこう。私とすると、みんなが発言し、思いを発現できる会議運営になるよう、会長さんたちや参加者をバックアップし、事務局をバックアップしていこうと思う。ともかく、面白い検討が始まった。
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