松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★地方自治・初級研修(館山市)

2021-02-18 | 2.講演会・研修会
 恒例となっている館山市、南房総市、鴨川市、鋸南町でつくっていく広域連合の研修会である。

 採用2年目の職員対象の研修会で、地方自治法と地方公務員法を教える。受講者は、若い職員ばかりなので、法律に合わせて、地方自治についても教えていく。

 地方自治法は昭和22年の制度である。当然、このときの社会経済状況を踏まえてつくられている。例えば、この時代の産業は、農業、漁業なので、住所は1個で固定である。人は、そこの場所に固定的にいる。だから地方自治法では、住所は1個という前提でつくられている。

 令和の今は、主たる産業は、第三次産業である。交通手段も情報手段も飛躍的に変わった。だから、平日は、東京にいて、週末は南房総で農業という人もいる。最近はテレワークなので、週の大半は南房総にいて、時々、東京の家に帰るという人もいるだろう。住所は、固定ではなく、複数という暮らしも珍しくなくなった。

 ここが地方自治法と地方自治のギャップである。このギャップを埋める勉強が、地方自治の研修で、若手職員が対象なので、将来を考え、この部分も研修に入れている。

 2日間なので、いつもは多くの若手職員と話をし、グループワークで一緒にワイワイやるが、コロナ禍なので、基本、私の話が中心になる。私とすると、物足りないが、仕方がない。

 それでも、ソーシャルディスタンスを維持しながら、斜め後ろの人と、話をするというのをやってみると、とたんにイキイキし、若者らしい、闊達な雰囲気になる。ワクチンも来たので、もう少しの辛抱だろうか。

 三浦半島から、南房総は、東京湾フェリーで行くと40分の船旅である。だから毎年、優雅な船旅を楽しみながら研修に行っている。ところが今回は、爆弾双子低気圧が東北や北海道地方に発生し、異変が起こった。

 月曜日、朝一番のフェリーにのると、あの大きなフェリーに乗客は私一人だった。受付では、風が強くなりそうなので、運行状況に気をつけてくださいと言われた。


 実際、その後、突風が吹き荒れた。お昼頃にはフェリーも欠航になった。結局、翌日、翌々日と欠航になった。欠航率は3%と言われているが、今回で、1%近く使ってしまった。


 帰れないので、そこで、急遽、館山に泊まることにした。どうせ泊まるのだし、コロナ禍で旅行もしてないので、海の見えるホテルの海の一番良く見える部屋に泊まることにした(これは連れ合いには内緒である)。早めにホテルについて、海や富士山を見ながら過ごした。

 二日目の研修が終わると、まだ東京湾フェリーは欠航だった。三浦半島が、目の前に見えるが、東京湾をぐるっと回って帰ることになる。幸い、この時点では、東京湾横断道路のアクアラインが、通っていたので、結局、館山・横浜のリムジンバスで帰ることにした。

 横浜に着き、久しぶりに見たみなとみらいのビル群に驚いた。都市計画の企画調査にいて、みなとみらいとは縁が深かったが、実際に、ここまでできたのだと思うと、感慨深い。

 ともかく、南房総では、ずいぶん長く研修をやってきたが、初めての体験をすることができた。
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