松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆励ます行政評価委員会(白岡市)

2019-03-13 | 励ます行政評価
 今年度の答申を出した。

 今年は、はじめての試みであるが、8つのテーマについて、行政評価を行った。委員6人と事務局、喧々諤々、活発な委員会だった。協働の実践ができた委員会だったともいえる。

 行政評価は、1996年の三重県から始まるが、行政をチェックし、効率的でやすくするにはどうしたらよいかという視点で始まった。簡単な話で、それまでは税収は右肩上がりで、お金があったので、どうしても放漫になる。ところが一点、バブルが崩壊し、成長も止まると、もはや、お金がないので、使いみちの見直しになる。

 しかし、この削減削減方式を10年、20年とやってくると、もう削減するものはなくなってくる。結局、人件費に手を付け、役所の仕事をパートを入れてやるようになる。それが今日で、削減一辺倒の行政評価は、もはや時代遅れである。

 そこで出てくるのが、励ます行政評価である。今まで100のうち50しか力を出していなかったら100まで、さらには120%出してもらおうというのが励ます行政評価である。

 励ます相手は、行政、議員、市民である。今回は、行政と市民が対象となったが、議員も本来は、励ます議員評価の対象である。

 励まし方はいろいろある。私はヒトが動く誘因ごとに考えているが、この委員会では、委員のそれぞれが自分の体験・経験を存分に発揮して、評価、提案を考えた。

 私は自分では気が付かなかったが、委員会をやると、メンバー委員の持ち味を引き出すのが得意のようだ。そして、みな闊達に議論する。事務局も、遠慮なく発言する。私の権威がないと言えばそれまであるが、大学教員は大学教員としての知見や経験を、サラリーマンは、サラリーマンとしての知見や経験を思いきり出せばよい。それが協働であるが、だから協働論は、私の肌にあっている。

 実は、これまで行政評価は、頼まれても断ってきた。行政評価と言えば、上から目線で、チェックして、意見を出すやり方だったので、私の好みではないからである。ところが励ます行政評価に気がついて、白岡市で実践するようになった。

 この日、市長さんは、能弁で、行政運営の難しさを率直に話してくれた。住民ニーズはどんどん高まる。例えば、トイレとどこも水洗になったが、今の暮らしから、和式から洋式に変えてほしいという声になり、今は、水を自分で流さない、センサー付きのものにしてほしいという声になるそうだ。市内には、たくさんのトイレがあり、その維持管理だけでも大変である。

 限られた資源を優先順位をつけて、それを市民に理解してもらって、ひとつずつ、住民の暮らしを良くしていく。その判断と説明を行政だけに委ねるのではなく、バックアップするのが、委員会の役割ともいえる。もうすこし蓄積ができたら、「励ます行政評価」をまとめてみよう。

 ともかく、面白い委員会だった。


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