松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇美術館へ(箱根)

2010-09-26 | 5.同行二人
 原稿がないと思って箱根に行った。ほとんど泊まることのない宮ノ下に泊まった。箱根宮ノ下は、富士屋ホテルなど、老舗が多く、宿が古いのでやや敬遠していたが、年をとったせいだろうか、そういう宿もよいと思うようになってきた。少し山に入った、歴史がある宿に泊まった。木々に囲まれた風呂はとても気持ちがよかった。
 晴れていたら、川沿いの散策路を歩こうと考えていたが、あいにくの雨なので、仙石原のポーラ美術館へ行くことにした。ポーラ美術館では、ちょうどアンリ・ルソー展が始まっている。
 アンリ・ルソーは、日本では人気があり、わたしも気になる画家であるが、私の関心は絵そのものとは若干ずれている。アンリ・ルソーは、22年間、パリの税務吏員だった日曜画家だったからである。仕事の合間に、絵を描いた様子は、市役所の仕事の合間に、論文を書き、本を書いた自分と、重なるところがあるからかもしれない。アンリ・ルソーは、素朴派ともいわれ、パリに押し寄せる工業化をあるものとして受け止めたという点も共感できる点である。そこにあるということは、それなりの意味があり、そこに価値を見出して、歩を前に進めるというのが私の好みだからである。
 原稿がないと思って箱根にきたが、実はその前日、学陽書房の村上さんが、『はやわかり地方自治』の初稿を持ってきた。初稿になったからと気楽に考えていたが、村上さんに送っていない原稿がたくさんあり、図も空白だらけで、とうてい校正のレベルではない。そこで、家に帰ってからは、獅子奮迅の原稿書きになった。あるものとして、前向きに対処するということで、奮闘3日、さっきようやく形になった。
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