松下啓一 自治・政策・まちづくり

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*政策手法としての天罰(横須賀)

2010-09-19 | 4.政策現場の舞台裏
 知恵は出すものである。マロンの散歩がてら、山を歩いていたら、面白い看板を見つけた。
 休みの一日、マロンと連れ合いとの3人で、ハイキングに出かけた。横須賀は、山坂が多い町で、たくさんの緑がある。今回も、按針塚から、塚山公園に上った(按針塚は江戸時代のウイリアムアダムス=三浦按針の墓がある)。
 最近は、車に乗ることがほとんどなく、今回も電車。5駅ほど電車に乗った。マロンは、私が肩に担いだバックのなかに窮屈に収まり、首を出して、外の景色を見ながら電車に乗っている。ちなみは、こうしたバック犬は、無料というのが京浜急行の決まりだそうである。
 いつもは、塚山公園に直登するが、今回はほたる公園から、尾根道に登ることにした。尾根道は眼下に東京湾が見え、気持ちのよい道である。そこで見たのが、写真の看板。「不法投棄をすると天罰が下る」と書いてある。ここまで書かれると、何か、恐ろしくなって、不法投棄を思いとどまるのではないか。とどまらず、捨ててしまった人も、後で不幸が起こったとき、「あのときのたたり」と思い出し、後悔することになる。
 鳥居の形をしているが、看板なので、砂川市違憲判決を持ち出すこともないであろう。
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4 コメント

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新たな行政手法の開拓 (千葉県の政策法務担当Y)
2010-09-21 23:30:26
ご無沙汰しております。

噂にはきいておりましたが、新たな行政手法ですね。
(もちろん冗談ですが・・・)実際に条例で「天罰規定」を設けることができたら、煩瑣な手続も不要ですし、2年以下の懲役・100万円以下の罰金より威嚇力があるかもしれません。

(ところで、厳密には鳥居の形ではないと記憶しております。鳥居の形にしてしまうと、設置者にも天罰が下るおそれも否定できません。)
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新たな行政手法の開拓(たびたび恐縮です) (千葉県の政策法務担当Y)
2010-09-22 00:17:22
・・・ということで、早速ウィキペディアで調べてみましたところ、こんな↓説明がありました。

 規制的手法、実効性確保の手法というより、心理的圧迫を利用した誘導的手法と位置付けられるかもしれません。

【小便避け・不法投棄対策としての鳥居】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E5%B1%85

 小便避けとして利用されている鳥居。(大分県竹田市)立ち小便を抑止する目的で、側溝などの正面の塀などに鳥居の図を描いたり、小さな鳥居を取り付ける事例が日本全国で見られる。これは神聖なものである鳥居に立ち小便をすると罰が当たるという日本人の心理を利用したものとされる。
 近年、住宅街や空き地などに高さ10センチメートルから50センチメートルほどの小さな鳥居が設置されている場合がある。簡素なものは薄い板切れをコンクリートブロック塀に貼り付けただけものや、塀に赤ペンキで描いただけのものである場合もある。このような小鳥居はゴミの不法投棄を避けるために設置されたもので、結果として不法投棄が激減したという実例があるという。ちなみに実際の鳥居をそのまま模するのは恐れ多いという理由で、貫(下の横材)が笠木(上の横材)よりも長くなった本来とは逆のものを利用することもあるという。これは、立ち小便抑止のためのものから派生したものと考えられる。

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誘因のひとつとして (マロン教授)
2010-09-22 13:26:37
 こんにちは お久しぶりです。さすが行政手法のYさんです。
 たしかに心理的誘因としては、それなりのインパクトがあります。これを見つけたとき、映画『トリック』の世界に入ったかのような不思議な気持ちになりました。多くは、ビクビクしながら、不法投棄するので、効果が倍加しそうですね。ご指摘の立小便防止とすると、ミミズに引っ掛けるよりも、もっと恐ろしいことになりそうですね。
 引き続き、ご活躍ください。
 
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野球は9人 (千葉県の政策法務担当Y)
2010-09-23 00:03:30
 「野球は9人でやろう!」との先生の有名なお言葉。
 しかし、実は9人だけでは足りません。

 そうです。審判が必要なのです。
 「審判」ならぬ「神判」がプレイヤーになったら、恐ろしいですね。
 天罰が怖いので、おやじギャグはこのくらいにしておきます。

 今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます
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