松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇バリ島(インドネシア)

2007-09-15 | 5.同行二人
 サウンドスケープは、行政部から騒音課へ異動になり、そこで、腐っていた職員を元気にするためにはじめた事業である(私の異動の顛末等も面白いが、とても文章にはできず、これもまた研修の際のお楽しみである)。
 サウンドスケープは音風景と訳されるが、音を風景のなかで考えるものである。騒音行政を従来の規制行政の枠にとどめず、まちづくり行政へ転換しようという試みで、発想の広さ・大きさはすごいが、ただこれを施策にするのが容易ではないのが難点である。ちょうど政策法務が理念はよく分かるが、具体化するのが難しいのと同じである。そのサウンドスケープのふるさとがバリ島で、以前から気になっていた所である。
 ただ、今回の旅は、あくまでも連れ合い主体のバカンスで、高級リゾートホテルに泊まり、プライベートビーチに寝転び、ホテルのプールで泳ぐという内容であった。
 ただ、やはりというか、私は1日で飽きてしまい、結局、まちに出て、物売りを追い払いながら、あやしい店をひやかし、ホテルの10分の1という値段で食事をするということになった(私は目立つらしく、道端のおじさんに昨日も来たねと声をかけられた)。
 こんな雑踏の町で、2002年には200人も死ぬ爆弾テロがあったが、どうみても思想や政治とは全く無縁のところで、そんな所をねらうテロの酷さを改めて実感した。
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