松下啓一 自治・政策・まちづくり

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職員ワークショップからはじめよう

2005-09-18 | 4.政策現場の舞台裏
 協働を進めるために、相互に理解し合おうという精神論をいても、それだけでは進まない。理解しあう手法、仕掛けが必要である。
 協働の方法としてワークショップは有効な方法であるが、ワークショップで初対面の市民同士が集まると、緊張して固くなってしまう。これをリラックスさせて自由な意見交換ができるようにしなければいけない。これは氷を溶かすようにその場の緊張を和らげる手法(アイスブレーキング)であるが、こうした技術を習得して、使いこなすことが必要である。
 こうした技術は、テキストを読み、研修に参加しただけでは簡単には身につかない。やはり当事者として実践するのが一番である。
その方法として、私は職員ワークショップからはじめてみたら、どうかと提案している。
 これまでは自治体側から一方的に説明するか、あるいは市民側から、一方的に文句や意見を聞くことになれている。それをいきなり対等の立場で双方向でといっても、不安が募るからである。
役所は失敗することが難しい組織である。その意味でも、職員ワークショップは効果的である。市民とのワークショップを提案すれば、市民から無理な要求が出たらどうするのかという心配がでる。
 役所では、他の課の仕事に口を出すのは難しい。しかし、課を越えて職員に集まってもらってワークショップを行い、意見交換をすれば、縦割りの打破にもなるだろう。
それで少し自信がついたら、次は、市政モニターでやってみたらどうだろう。すこしずつ自信をつけて、市民に広げていけばいいと思う。
 
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