DIVE TO BLUE

上へ上へ!心と体力急成長中!
自由で真摯なビックハート。
気合いと度胸でトップを目指す
新たなる挑戦の日々。

本気と書いてマジと読むそうだ。

2006-05-24 01:06:17 | 日常
「しまった。本気になってしまった」
憲法の授業に向かうエレベーターの前で
うっかり漏らしてしまいそうになった台詞。
首から上が熱くなってのぼせているような感覚がした。
       (またか)
前の授業は部活の練習で慌てて教室に向かった。
遅れてはいったのでジュンがいるはずだったが
見つけることはできなかった。
昨日はみかけただけだったし今日も会えないと思った。
躁鬱に教室を出て外にでると、なんとちょうどジュンが友
と2人で外の階段から降りてきた。なんという幸運だろう。
私の胸は高鳴った。すぐにでも声をかけて話そうとした。
今までだって見かけたら思わず向こうが照れ笑いをするような
満面の笑みで手を振ったものだった。意識する前の話。

でもなぜか躊躇した自分がいた。タイミングを失った。動けなかった。
向こうが気づいたかは定かではなかった。友がしきりに話していた。
激しい人の海にのまれていきどんどん見えなくなる彼の姿。
驚くほど華奢で小さな背中だった。肩はなだらかでいつもの真っ赤なナイキの
スポーツバックをななめがけにしてひょこひょこ歩いていた。
友に話しかける時に見えた横顔は眼鏡をかけてなんだか気が抜けたあかぬけなさ
でかえって安心した。私といた時の可愛い一種のするどさをもった眼とは違った
魅力を持っていた。話しかけられない自分が悔しかった。
男ひとりにも声かけられないのかと心の中で罵倒した。
『大好きだから踏み出せない。大好きだから臆病になる』
くそくらえだ。とまどって消極的になる自分が大嫌いだ。
臆病でひっこみじあんだった昔の自分を思い出すから。
好きなら真っ直ぐぶつかればいいんだ。好きだから大胆になって一緒にいようと。
告るとはまた別だよ。空気と状況をよく読んだ上でまっすぐアプローチする。
学校までずっとそうで、そしてエレベーターの前で彼の後姿を見送ったのだ。
校舎に入る前、彼が一度だけ後ろを見遣ったのは果たして意図か偶然か。
その行為に目的と意図を探るにはあまりにも手がかりがない。

覚醒した意識は私をとらえて離さない。本気なのかこの感情は。
くだらないと思いながらあいつともっと話したい、そして出かけたいと思う。
明日も会えると思うと落ち着かない。

今日は時間早めに行って練習してた。
だれにも負けたくないのは気合と意欲。
コメント
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