今日は朝一限から出動~。
いつもはでないで2限から行くんだけど(コラコラ)、
昨日の夜練の疲れがだいぶ残ってるようで倒れそうなくらいぐったりした。
いつも2限の語学にギリギリでエレベーターのとこでジュンにばったり
あって、お互い間に合うかなーなんてたわいもない話して一緒にダッシュ
してるんだけど。やっぱり1限でることにして。
しんどいなあ…。
お昼を買いに下の生協に行く、もしかしたらエレベーターのとこで
ジュンに会えるかもしれないと思いながら。ギリギリに乗ってもジュンは
来なかった。私は間に合って席に着くと、ジュンが入ってきた。
前を通り過ぎた―一瞬だった。
それでなんだか疲れがどっときて風邪気味っぽくて運悪く中国語の発音が
ひっかかり、居残り宣告!優等生らしからぬ失態(汗)あのね、中国語マジで
苦手なの。私全部理屈で入るから発音のような感覚が苦手でしゃあない。
でもジュンはほめられてる(驚)あいつなにげにやるなあ。
そして意味不明の居残りで足早に帰るみんな。ジュンが前を通ってく
白いシャツに迷彩の細身のズボン―表情はあいかわらずみじんもかわらない。
無表情というか感情があらわれにくいというか。なにか部活の紙を受け取ってて。
私は名残惜しそうに彼の姿をみつめた。
そして休む暇なく部活に行く。そう休む暇などない。
こう忙殺されると時々思う。これほどの対価を払う価値はあるのだろうか?
私は何を得るのだろう―もちろんそれがゼロではないことは明らかだ。
理屈を追って外観を埋めていけば客観的事実としての功名はあるだろう。
しかし、問題なのは私が本当にそれを求めているかということ、
それに数多くの犠牲(認識していないものも含め)を払ってまで
自分はそれに捧げることを正当化できるのかということだ。
目に見える報酬や実益より尊いものを得る為には思った以上の対価を
払わなければならない?ほんとう?
まだ難航している団体物。どうしてもテンポがあわない。時間がない。
納得しないうちにもう授業に行かなければ。
新しくまた来てくれることになった同期の女の子はかわいらしくて
リアリステッィクな等身大さを持ちながら、きどらない上品さを
もちあわせた物静かで知的で生命力を感じるとても感じのよい子だ。
いささか騒々しくて子供っぽく無知な他の同期と比べたら
馬が合いそうな人。向こうも同じにおいをかんじたのかなついてくれている。
まだ会ってまもないけど仲良くしていこうと思う。
人と初めてあったとき、あるいは合って間もない頃にその人の印象を
文字にしてみることをお勧めする。ラフカディオハーンが初めて来た異国
(日本)の印象を文章化したように。長く付き合うようになって見返すと
初めに思った通りだったり実は思い違いだったり。
洗練される感覚と感じるままの実直さと。
教室に移動してしばらく疲れてもうろうとしていた。
大教室を見渡してもジュンの姿を見つけられない。
授業が終わり、友達と合流して教室を出る。ジュン―
教室の隅っこに友と話すジュンがいた。なにか渡しているようで
容易に席をたたない。私は友達と外へ出た。ジュンが後から来ることを願って。
外へでて友達と歩くと多サーの先輩にあう。「こんにちは」と簡単
にいう。向こうはいくらかぎこちなかった。たまにあの人はああなる。
少しばかり苦い夏の思い出を邂逅するかのように。
ふたたび視線を友に移すと、また信じられない偶然が起きた。
ちょうど、昨日外階段から降りてきたのと同じようにジュンが出てきた。
幸運なことにひとりだった。まるで宇宙から流れ星みたいにジュンが
突然降ってきたみたいでいささか混乱した。
向こうが小さく「あっ」と言って私にあいさつして「お疲れ」
とまたポーカーフェイスで短く言った。私はジュンをまっすぐ
見てるんだけど、視界にあるはずなのになんだか認識できなくて
妙に落ち着いて、反射的でぎこちないはずだったがなぜか自然な振る舞いが
できたのだ。それを自然というのだろう、頭で考えることよりも
感じたままを表現すること。表現を思考してから外部化するのでなしに
知覚が表現の形をとって具現化するように。
私はうれしかったのだ―思うままに。
だから、笑顔になってジュンに手を振って「お疲れー」って言った。
そしたら新しいジュンを見た―正しくはジュンのひとつひとつ完璧に縁取られた
世界の間を発見した。
今までみたことのない表情を見せてくれた。
ジュンがわらった。はにかみながらすこしうつむき加減になって
でも精一杯手を振り返してくれた。
左右に振る手がゆっくりぎこちなくではあったけれど。
あのジュンの人が簡単には崩せない完璧な表情。
笑ってもそれはシニカルでアイロニカルで淡々とした乾いたものだった。
そのジュンがまるで少年のようにほほえんでくれた。こころなしか顔は赤かった。
私は幸せでいっぱいだった。周りの空気をいっぱい吸い込んで幸せを体中に
入れるように息を吸った。足取りは軽く軽やかなステップをふめそうだ。
友達は同じクラスの人はよくわからないと言った。
私はジュンの名前を声に出した。その響きを確認するように。
ジュンのことは知っていたみたいだった。
私は彼のあたりさわりない情報を交換し合いすぐに
また別の話題に移った。こんなにも心躍っている。
移動中もずっと満ち足りた気分だった。
簡単に食事をとり、部活のみんなとだべってバイトに行く。
どしゃぶりと雷と―不器用さと邂逅と―期待と愛しさと。
いつもはでないで2限から行くんだけど(コラコラ)、
昨日の夜練の疲れがだいぶ残ってるようで倒れそうなくらいぐったりした。
いつも2限の語学にギリギリでエレベーターのとこでジュンにばったり
あって、お互い間に合うかなーなんてたわいもない話して一緒にダッシュ
してるんだけど。やっぱり1限でることにして。
しんどいなあ…。
お昼を買いに下の生協に行く、もしかしたらエレベーターのとこで
ジュンに会えるかもしれないと思いながら。ギリギリに乗ってもジュンは
来なかった。私は間に合って席に着くと、ジュンが入ってきた。
前を通り過ぎた―一瞬だった。
それでなんだか疲れがどっときて風邪気味っぽくて運悪く中国語の発音が
ひっかかり、居残り宣告!優等生らしからぬ失態(汗)あのね、中国語マジで
苦手なの。私全部理屈で入るから発音のような感覚が苦手でしゃあない。
でもジュンはほめられてる(驚)あいつなにげにやるなあ。
そして意味不明の居残りで足早に帰るみんな。ジュンが前を通ってく
白いシャツに迷彩の細身のズボン―表情はあいかわらずみじんもかわらない。
無表情というか感情があらわれにくいというか。なにか部活の紙を受け取ってて。
私は名残惜しそうに彼の姿をみつめた。
そして休む暇なく部活に行く。そう休む暇などない。
こう忙殺されると時々思う。これほどの対価を払う価値はあるのだろうか?
私は何を得るのだろう―もちろんそれがゼロではないことは明らかだ。
理屈を追って外観を埋めていけば客観的事実としての功名はあるだろう。
しかし、問題なのは私が本当にそれを求めているかということ、
それに数多くの犠牲(認識していないものも含め)を払ってまで
自分はそれに捧げることを正当化できるのかということだ。
目に見える報酬や実益より尊いものを得る為には思った以上の対価を
払わなければならない?ほんとう?
まだ難航している団体物。どうしてもテンポがあわない。時間がない。
納得しないうちにもう授業に行かなければ。
新しくまた来てくれることになった同期の女の子はかわいらしくて
リアリステッィクな等身大さを持ちながら、きどらない上品さを
もちあわせた物静かで知的で生命力を感じるとても感じのよい子だ。
いささか騒々しくて子供っぽく無知な他の同期と比べたら
馬が合いそうな人。向こうも同じにおいをかんじたのかなついてくれている。
まだ会ってまもないけど仲良くしていこうと思う。
人と初めてあったとき、あるいは合って間もない頃にその人の印象を
文字にしてみることをお勧めする。ラフカディオハーンが初めて来た異国
(日本)の印象を文章化したように。長く付き合うようになって見返すと
初めに思った通りだったり実は思い違いだったり。
洗練される感覚と感じるままの実直さと。
教室に移動してしばらく疲れてもうろうとしていた。
大教室を見渡してもジュンの姿を見つけられない。
授業が終わり、友達と合流して教室を出る。ジュン―
教室の隅っこに友と話すジュンがいた。なにか渡しているようで
容易に席をたたない。私は友達と外へ出た。ジュンが後から来ることを願って。
外へでて友達と歩くと多サーの先輩にあう。「こんにちは」と簡単
にいう。向こうはいくらかぎこちなかった。たまにあの人はああなる。
少しばかり苦い夏の思い出を邂逅するかのように。
ふたたび視線を友に移すと、また信じられない偶然が起きた。
ちょうど、昨日外階段から降りてきたのと同じようにジュンが出てきた。
幸運なことにひとりだった。まるで宇宙から流れ星みたいにジュンが
突然降ってきたみたいでいささか混乱した。
向こうが小さく「あっ」と言って私にあいさつして「お疲れ」
とまたポーカーフェイスで短く言った。私はジュンをまっすぐ
見てるんだけど、視界にあるはずなのになんだか認識できなくて
妙に落ち着いて、反射的でぎこちないはずだったがなぜか自然な振る舞いが
できたのだ。それを自然というのだろう、頭で考えることよりも
感じたままを表現すること。表現を思考してから外部化するのでなしに
知覚が表現の形をとって具現化するように。
私はうれしかったのだ―思うままに。
だから、笑顔になってジュンに手を振って「お疲れー」って言った。
そしたら新しいジュンを見た―正しくはジュンのひとつひとつ完璧に縁取られた
世界の間を発見した。
今までみたことのない表情を見せてくれた。
ジュンがわらった。はにかみながらすこしうつむき加減になって
でも精一杯手を振り返してくれた。
左右に振る手がゆっくりぎこちなくではあったけれど。
あのジュンの人が簡単には崩せない完璧な表情。
笑ってもそれはシニカルでアイロニカルで淡々とした乾いたものだった。
そのジュンがまるで少年のようにほほえんでくれた。こころなしか顔は赤かった。
私は幸せでいっぱいだった。周りの空気をいっぱい吸い込んで幸せを体中に
入れるように息を吸った。足取りは軽く軽やかなステップをふめそうだ。
友達は同じクラスの人はよくわからないと言った。
私はジュンの名前を声に出した。その響きを確認するように。
ジュンのことは知っていたみたいだった。
私は彼のあたりさわりない情報を交換し合いすぐに
また別の話題に移った。こんなにも心躍っている。
移動中もずっと満ち足りた気分だった。
簡単に食事をとり、部活のみんなとだべってバイトに行く。
どしゃぶりと雷と―不器用さと邂逅と―期待と愛しさと。