泣きたくなるほど会いたくなることってあるのだ。
私は家族と仲間と親友を誰よりも大切に思ってる。
だから意外にも恋には淡白で真剣に切望したことはなかった。
それがヒメ子に恋して変わってでもまた戻った。
恋にはこだわりはない。自分を好きだと言う人にも傾かない。
一度決めた天秤はそうそう動かない。
ある知人の近況を知った。
会うのが楽しみでとか前の恋人と普通の関係になれて
電話して語り合ってという内容。
ふいに泣きたくなった。どうして普通に電話してお互い
話しての楽しかった頃のふたりになれないのだろう。
ただでさえ滅多に会えないのに。遠い地元にいる人よ。
私は恋ではないと思う。だけど親愛とも違うように思える。
貴方に会いたい。そして楽しく話したい。隣に歩いた君の横顔
今でも覚えてる。下を見た可愛い表情ややりたいこと話す時の
輝いた瞳を。君が大切だった。離したくなかった。
だけどお互いわかっていた。次いつ会えるかもわからない
指先と指先が触れるくらいの儚い約束だと。
未来が遠かった。未来の遠さに怯えた。
会いたい。君に会いたい。そう思うことさえ罪なのか。