完璧にして華麗。多く惹き寄せては優雅に笑む恋の勝利者。
好かれていい気になってなまじ付き合って語るやつより、
恋を駆使して冷静で無敵な俺の方が経験値が多い。
経験値は付き合った数じゃない。なまじ付き合ったらカンが鈍る。
好きになるような変化を投じたかどうかどうだったか。
そんなクールさを誇っていた王様だった。
自分が本気になれる熱くなれることじゃない。
私にとって大事なのは自分を高めるためのよい刺激でありスパイスだった。
本気で大切なのは仲間であり家族でありかけがえのない恩人達だ。
恋人とかには求めない代用だった。
本当に好きになってると冷静さを失い夢中になる。
それはいいことかもしれないけど、私にとって恋愛手法を失うことだった。
今回の恋は本当に中身で尊敬してるし必要としてるし人として一緒にいたい
と思える大事な人なんだ。
だから私は恋愛手法でなくて素で接してたけど目的がぼやけていた。
伝えることを前提にしてなかった。自分だけ勝手に好きでいて巻き込もうと
してなかった。それは違う。
恋愛はいつだって自分から相手を巻き込んでペースに巻いてしまうこと。
それでも一緒にいようとすること。大切だって伝えようとすること。
私あの人になんにも伝えてない。会うのだって本当の心の奥のことまで
伝えてない。大事な前提をね。それで最近うまくいってなかった。
その人自身と向き合おうとしてなかった。好きなことを誤魔化していた。
つっこまれないことをいいことに言わないでおいた。
本気で行くなら、つっぱしれ。今の俺には昔の突っ走りがない。
思い出せ。行けgogoな走り屋な自分を思い出せ。
確かに無鉄砲で傷ついたかもしれないが、正直で素直やった。
自分の気持ちに誇りと自信を持てよ。抑えるなよ。走れ！！