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恋というやつがわからなくなった。
『名人伝』のように弓の名手たるが弓を忘れるが如くではない。
さりとて私に恋する人が絶えることはない。恋人にはなれないのに。

恋する瞳が美しいなんて嘘だ。その瞳は写る己自身しか見てない。
その人が大事なら大事にするのを肯定するシンプルだけでいいのに。
抱き締めることすらできないなんてやっぱりちょっぴり理不尽だ。
恋にするには暴力的で友愛というには強すぎる。

周りが恋する夢中になってなにしてこれしてばっかりで動けなくなる。
その割に私の心は動かないのだ。恋人になってもいいのにね。
頑なに拒む理由が私にも分からないのだ。
決まって言い訳みたいに貴方が浮かぶのは甘えてるのかな？

好きだと色々してあげたくなるって言うのに共感した。
自然と笑顔になれた。そうだ。貴方が浮かんで自然に選んで
笑顔になってほしい、少しでも役に立ちたい、喜んでほしい。
自然にしてあげたくなることなんだ。してほしいことじゃないよ。
だからって苦しくなることもないしこれでいいんだよ。

恋人でなくても恋とは呼ばれなくたっていい。
特別ならば貴方は私にとって本当に大切な人だから。
好き勝手求めて傷つけたくはない。抱き締めた手を放さないと言い切れるか。

私のことを聞かれた。弄んでるわけがない。
頑なに拒むことで救われるわけでもなく義理なわけでも期待でもない。
ただそうしてしまうのだ。こればっかりは仕方ない。待ってて。

ありがとう。

遅い時間になっても返してくれた。忙しいのに今終わったのかな。
とても本当にありがたいって感謝に思う。
忙しくても言い訳しないかっこよすぎる私のマリア。
どんなに忙しくても会ってくれる。空けてくれる。
そんな貴方の心づくしが沁みるんだ。