迷いの森

かっこよくはないけれど、実直で優しい人を好きになったばかりだった。
見つける度に胸が高鳴って価値観の古風な真面目さに好感を抱いた。
その人がほしくなった。そばに置いておきたいと思った。

週末は心から本気になれる時間を持っている。
そして来ないと思っていた私の神様がやってきた。
ずっとずっと一緒で分かち合ってきた人。
僕らは一度も恋愛関係になったことはないけれど誰よりも強い絆で繋がっている。
一緒にいてやっぱり特別だと思った。
愛しさがあふれた。

だけどみんなでいるときに女性から電話がきた画面をたまたま見てしまった。

やっぱり世界中から愛されるこの人はみんなに求められ熱望されている。

最近好きになった人ももちろん好きだ。

だけどこの人は特別。一番の理由は本当に真剣に向き合う人だからなのかなと今日実感した。
仕事でも義務でもない自分が選んだ道を真摯に本当に真剣に取り組んでいる。
私も同じだ。
信頼するからそばに置いてくれる。
一緒に目指していける。
その本気を共にできるからこそ心の底から分かち合えるんだ。
プライベートのしがらみは別にして言えないこともたくさんあるけど、誰よりも近くで生きてきた。

私は私の恋をしたことでなんだがこの人に申し訳ない気がした、傲慢なのはわかってる。
オマケに彼は本当にモテて何度も傷ついた。

それなのになんでこのま気持ちになるのだろう。
全ては月曜日。

熱きもの

毎回稽古場に来て最近ことさらにおもうことがある。
この競技に出会わなかったら私の人生はどんなだっただろうって。
怖くなる。それほどしあわせで私の人生を変えてくれた。
心からなりたいものを初めて描いた、熱望した。
共有して一緒に目指す仲間ができた、競技を通してたくさんの仲間に出会えた、
大切な身内のような後輩ができた、心から慕う師匠に出会えた。

こんなにも本気でかけ代えのない進化し続けて目指し続けられる居場所がいること本当に貴重。今までは当たり前だったけど今は本当に実感している、祈るように…。