レモン

本屋にそっと置いたレモンのように晴れやかに霧から抜け出せた。
長かった一週間をひたすら悩み抜いた。
ようやくたどり着いた。答えは1か100じゃない。
渡しが見つけた私らしい答え。

あなたと過ごしたい。
例え先が見えなくとも、恋人みたいに甘くなれなくても。
ただいきなり付き合うことには不安だけど、これから二人で遊んだり過ごすなかで
形を探す付き合いかたもあるのではないかと思った。
特別な人という意味で。

だから待たせたけどちゃんと伝える。
大事にしたいということ。これからを一緒にしたい。

ノルウェイの森

深い深い森の奥で私はいつまでさ迷うのか。
本当に迷っている。大事な後輩だからこそやっぱりうかつなことできない。
真摯で好きでいてくれている。
なのに私は考えすぎている。だけど私達だけ幸せになることに後ろめたさが消えない。
周りは、未来は、どこまで背負えるのか。
大人になるにつれてシンプルに生きられない。
自分の性格上考えすぎて苦しくなるのはわかってるけど治らない。

そのてをとること、これが現実になった恐ろしさにすくんでしまう。
どうして私を好きになったの。傷つけてしまうのに。
変わるのがなにより怖い。