路傍のshiawase

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友人の様子に首をかしげた数日間 2

2005年09月29日 | Weblog
(前回の続きです)
小山明子さんの著書は「パパはマイナス50点-介護うつを越えて夫、
大島渚を支えた10年」である。
小山さんはご主人(大島渚監督)が倒れてからその介護に専念するうち、
介護うつとなってしまった。
当時はずいぶん深刻な状態で、何度も生きることを放棄しようとしたそうだが、
そのたび踏みとどまった。

月曜日の番組を観て、思った。
友人は、もしかすると介護うつ状態なのではないか。
そう思えば、理解できる出来事や発言がたくさんあった。

彼女は、一週間に数回仕事をし、平日のオフの日には、
実家のお母さんの介護をしているのだ。
同級生の中でも早い介護経験となり、周りに理解者は少ないだろう。
そのこと一つを想像しても、かなり孤独だ。
(分かりたいが、分かりえないことを申し訳なく思う)

「こうしたい」と思っていることを実現したり、障害となることを
解決する気持ちが失われているような感じがした。
「友だちいないと不安」ばかりか、全体的に「不安」だったのだ。

ため息をつくのは、周囲を不快にさせると思い、我慢してきたという。
傍目から見れば、順風満帆の人生ではないかと思う。
ため息をつくような心境に陥っているなどとは到底見えない。

言い足りないことがあり、妙な雰囲気を醸し出しつつも、
その様子が気になって送ったメールへの返事は、すっきりさっぱりの内容。
スイッチが切り替わったかのような変わり様だった。

思い返してみれば、「自分は存在していていいのかなと思う」
ということまで言っていた。その言葉を聞いた時点でハッと思うべきだった。

今はまだストレスといっていい状態だと思うが、
近いうちにもう一度会って、「話し足りなかったこと」を
ゆっくり聞いてみたいと思う。