UENOUTAのお絵描きとかブログ

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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 26

2024-07-18 07:17:21 | 日記
 私はスーと進む。そこに抵抗はない。最初はね。最初はとてもスムーズに進めた。けどどんどん私の動きは鈍くなっていく。別に私が原因がある……とかじゃない。
 私は今、エネルギーの擬人化? 見たいな? だからこそ、私がスムーズに進めないは、その通路に原因がある。もともとこの船はこの場所にずっとあるような船だ。どこまで損傷してるのか……外部の損傷は一応わかるけど、内部は今調べてるようなものだ。
 
 つまりこれはエネルギーの通りが悪くなってるっていう証拠。ということはきっとこっちに進むのはダメなんだろう。別に何かが見えてるわけじゃないが、やけに抵抗があるような……そんな感じ。
 
 今まではスーと気持ちよく滑ってたのに、いつの間にかガタガタの道路に出てしまったような……そんな感じだよ。きっと内部基盤が損傷してる箇所にきてる。上手く迂回して奥へと進まないと……まだ目的の物を見つけてないからね。
 
 いつの間にかあった断絶した橋。ここはもう完全に切り離されて、エネルギーの循環が行われてないっていう事なんだろう。橋はなんかやけに機械のパーツ的な感じだった。
 
 普通に町中で見られるような橋の形をしてるわけじゃなく、基板に実装してあるダイオードとかそんなのが切られてるような……そんな感じで、切れてた。
 
 私自身は飛んでるんだからこれでも行けるんじゃね? って思う訳だけど、断絶してるせいか、エネルギー体である私はこれ以上進むことができない。物理的に断絶ししてるからね。ただのエネルギーの擬人化状態の私ではこの隔たりをどうにかすることは出来ない。 
 G-01なら新たなパーツを創造することくらいできそうな気はするが……でもそこまでするのは最後の手段だ。なにせこの船を復活させる気はないんだからね。
 ただどうしても私たちの目的の物の所に行けないってなったらパーツを直すことを考えた方がいいだろう。でも……
 
「うん、新たなルート発見!」
 
 私の体が別のルートへと進む。きっとまだ接続できてる場所を発見してそこにエネルギーが流れ出したんだろう。実際ただながれてるだけでもない。ちゃんとこのエネルギーが流れるところの解析は同時にやってる。
 それで目的の記録デバイスをさぐってるのだ。そんなことを思ってると、何やら地面から湧き上がる様にクモの様な形の真っ黒い物が現れて来た。え? なに?

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二話part3

2024-07-18 00:18:09 | 日記
「まあまあ面白かったよ」
 
 そんな事をいって野々野足軽は立ち上がってその場を離れる。父親も息子と久々に野球観戦できたからそれだけで満足なのか、余計に引き留める……ということもなかった。
 
 そして本来の目的を果たして、野々野足軽は部屋に戻ろうとした。その時だ。いつの間にかキッチンの方から足軽たちを優し気に見守ってた母親がこういってくる。
 
「ありがとうね」
「別に……」
 
 そんな他愛ないやりとり。ついつい気恥ずかしく、そっけない態度になってしまう野々野足軽である。そんなふうに声をかけて来た母親はたったあれだけの野々野足軽の返しにも満足なのか、新しいおつまみとかお茶とかお盆に乗せて父親の方へといった。
 
 息子の代わりは夫婦水入らずってやつなんだろうと野々野足軽は悟った。なのでさっさと上の階にあがる。そして自分の部屋へ。とりあえず机にコップを置いて、椅子に腰を掛ける。そしてすぐにスマホで検索をしだした。
 
 野々野足軽が調べてるのは、さっきの野球中継。もっと言えばさっき対戦してた高校だ。負けた方じゃなく、勝った方だ。毎回毎回ホームランなんて……と野々野足軽はおもってる。
 けどどうやらさっき見てた高校の名前で検索すると、一番上に動画が出てきた。その四つ下くらいに学校の名前が来てる。きっとあの学校のホームページだろう。
 ある意味で公式……というやつ。けどそれよりも多くクリックされてるのがこれだけあるってこと。とりあえず野々野足軽は一番上の動画を見てみることにした。
 
 タイトルは○○高校園田亮ホームラン集――だった。同じような動画にその年の甲子園での全ホームラン集って奴があった。こういうのはどうやら毎年編集してる人がいるようだ。
 ただ異常なのは、他の動画は全高校、そして全日程を合わせての動画であるのに対して、今回タップしたのはたった一人……園田亮とかいう一人の選手のホームラン集なのだ。そんなのは長年プロとして活躍してた本当の野球選手とかのはあるが……たった一度の高校野球だけで動画になってる……というのはどうやら彼だけのようだ。
 
「これは……」
 
 その動画を見てる野々野足軽。そしてそんな野々野足軽の背後からのぞき込む存在が一人。勿論アースだ。そして彼女は動画を見ながらいう。
 
『これは目覚めてますね』
 
 その言葉に野々野足軽は頭を抱えた。