UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三話Part3

2024-07-22 18:42:34 | 日記
各国で沢山の力を保持してる超能力者たちが目覚めてた。遠くを観れるようになるものだっだり。皮膚を固く出来る者だったり、炎や稲妻を出すものだったり、それは様々な力として表れてた。ニューヨークにはリアルスパイダーマンが表れたとかなんとか……
 そしてそんな『力』が様々な人たちに現れることで社会には様々な変化が起きてた。むしろただ動画に撮って動画投稿サイトに挙げてるような人は全然大人しい部類だ。
 
「こんなことが出来ました!」
 
 ――と、楽しそうに配信してたりしてる人たちが多い。なにせわざわざ自主的にそれをやってるんだから、ネタができたとして喜ばしいんだろう。けど誰もがそんなわけじゃない。それに……だ。それに力は善良な人にだけ現れてるわけじゃない。
 それにそこそこ制御出来てるのはいい方だ。公園での子供の発火だって、あれは目覚めた力を制御できなかったから起きた事故だった。そしてそういうのは多い。ある日、いきなり……それもなんの前触れもなく力は発現するらしい。
 だからこそ、戸惑って心が追い付かなくて、訳が分からなくなる。そうなると力があふれ出して、無秩序に外に発露されるらしい。そしてそれが暴走ということだ。世界中で既に数十件の暴走が報告されてる。
 そしてドンドンとその報告は増えてる。日本で起こった悪魔の顕現。それから数か月を置いて目覚めだした力。それはどうやら一過性のことではなく、日に日に増えてる。ある時には町が一つ丸い光に包まれるという現象が起きた。まるで外から見たらおおきな半球に包まれたようになってて、その動画も写真も沢山ネット上には上がった。
 
 ある時は犯人が追い詰められて狼男に変身した。追い詰めてた犯人がいきなり苦しみだしたと思ったら変身して、警官隊を突破。町中に毛むくじゃらの狼男が表れて町はパニックになった。他にはある所では道路に夜の内に巨大な足跡が出来たりしてた。
 それこそその足跡だけで五メートルはあるような……そんなのだ。怪獣に変身できる誰かがいるんでは? と捜索隊が結成されたりしてた。
 
「うがあああああ! どうなってるんだよこれ!?」
 
 夜の天空。そこに野々野足軽はいた。とても疲れた感じの野々野足軽は背を丸めて空に浮いてる。少し前までは空を自由自在に飛べる事を目を輝かせて喜んでた野々野足軽。けどそんな彼はもういない。
 今やブラック企業に入ってしまったサラリーマンのように、目の下にはクマが出来てて、生気がない目をして、背が丸まってどこかフラフラしてる。
 
『どうもこうも、これもあの日の貴方のせいでしょう。それしか考えられません』
「それは確証がないだろ。俺のせいなんてそんな……あの時の俺の力……真っ白に広がって、拡散しただけのはずだったのに……なんで……」
 
 どうやら野々野足軽達はこの事態がどうやって起きたのか、それにある程度の検討があるらしい。そしてそれはあの日、あの悪魔との戦いで、一度野々野足軽の精神が悪魔によって揺さぶられた。その時に放たれた野々野足軽の力。
 人類の力の目覚めはどうやらあの時の光が原因らしい。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 29

2024-07-22 18:36:24 | 日記
 私はとんでもない事実に気づいたかもしれない……メタリファーがただの自分の趣味でこの場所に私を……私たちを連れてきたかもしれないということだ。
 
「いや、いや流石に……ね」
 
 実際メタリファーの思考はG-01でもわからなかった。そもそも考える器官があるのかもわかんないし……そもそもああいう存在はまだまだ謎のほうが多い。あれは所謂G-01の中では「例外存在」とされてるようなものだった。
 最たる例外存在はそれこそ『空獣』だ。世界を破壊して回ってるあの存在が最たる例外存在。その存在理由も、そして存在発生した理由も不明。メタリファーもそんな例外存在の一体だ。
 神に近い存在だが、あれは神のように世界を作って管理しようなんてしてるわけじゃない。いうなれば空間と時間のあるとこに存在だけしてる元締めのような……そんなものだ。
 
 だからこそ、その生態系というか、生態事態がわからない。この場所だってそうだろう。ここは空間と時間がごちゃ混ぜになってる。きっとここの扉はメタリファー以外は開けることが出来ない。
 そう考えると、私達はどうやってここを出ればいいのかって感じだけどね。なにか目的があるのだとしたら、それを達成したら出してくれるのかもしれない。でももしも……もしも本当にただ単にメタリファーが私たちをここに閉じ込めて置くためにここに送ったのだとしたら、どうにかしてやつを引っ張り出す方法を考える必要がある。
 
 そんなことを思ってる間に、どうやら見つけたらしい。私が送り込んでた燕たちが私の元へとやってくる。そして案内してくれた。けどこの内部の場所、ここでは結局断絶されてるから何もできない。私は意識をG-01へと戻した。
 
『場所はわかりました』
 
 そういって私はその場所をアイへと送る。この船はさっきの船よりも小さいからね。メイン通路以外はG-01は移動できない。どうやら記録デバイスはこの船の奥まった場所にあるみたいだから、G-01ではいけないのだ。まあぶっ壊していいのなら、無理矢理こじ開けていく……というのもできないわけじゃない。
 
 実際それをやっても誰も文句も言わないだろう。けどまあ……別にそんな乱暴なことをする必要もないでしょう。だって私には動いてくれる手駒がいるんだからね。
 
「こっちですね」
 
 通路に戻ってきたアイ達は少し先に進んで基盤を操作して階下の階段を開く。そしてそこにおりていった。そしてそこでガチャガチャとしてて、少ししたら「あったー!」といってた。
 どうやら記録デバイスを手にしたみたいだ。私はそれを受け取って手の中に包み込む。直接、この記録を読み取るんだ。