UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三十六話part6

2025-02-24 19:18:05 | 日記
「これをこうして、こうやって……」
 
 地獄の門に戻ってきた鬼たちはさっそく二人で妖怪を門へと迎え入れるための準備に取り掛かった。だってこのまま開いたら門から出てくる奴と、こっち側からは入ろうとする奴、それらがぶつかってしまう。だから地獄の門をどうやってかわからないが一方通行にするらしい。
 
「でも、それをやったらお兄ちゃんも戻ってこれなくないですか?」
 
 この門の向こうの世界、鬼男や鬼女たちの世界へと行ってしまった野々野足軽。でも彼も既に小頭達と同じように門の向こうで帰る準備を整えてるらしい。そんな足軽な訳だが、小頭が心配するのは一方通行にすることによって、足軽も戻ってこれなくなるんじゃないかってことだ。それに更に思う事がでてきた。
 
「門は繋がってるんだよね? なら、こっちから大量に妖怪を送ったら同じように門の前にいるお兄ちゃんは大丈夫なのかな?」
 
 それである。だって同じように門の前で何か準備をしてるとなると、いきなり妖怪たちが出戻りしてきたらびっくりするかもしれない……と小頭は思った。
 
「そもそもがこの門の向こうからはずっと妖怪が出てたのよね? それってこの門のある場所、安全なの?」
 
 幾代がそんな風にいってきた。確かに考えて見れば、そこから……かもしれない。だって門からかなりの時間をかけてずっと妖怪が出てきてた……という事は、そこら中に妖怪が跋扈してないとなりえないことじゃないだろうか? そんな場所に向こうの世界のこの門はあるのか……とそれを幾代は言ってるんだろう。妖怪が跋扈してる場所に門があるのなら、それこそ足軽達は今の小頭達のように、余裕をもってこの場にいる……と言うわけじゃないのかも。今もなお、妖怪たちと戦ってる最中とかありえる。
 
 色々と動き回って何やら地面に刺していってる鬼女は忙しそうだ。それに対して鬼男はいつものように直立不動の態勢をとってる。いや、小頭達にはただ突っ立ってるようにしか見えないが……とにかく鬼男はその場にいるんだから自然と小頭と幾代の視線は鬼男へとあつまった。二人の不安そうなまなざしが鬼男へと注がれる。けど、鬼男は動じない。微動だにしない。でもただ一言、これだけいった。
 
「わからない。俺にも」
 
 ――と。わからない? それの意味を小頭も幾代も考える。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 185

2025-02-24 19:11:40 | 日記
『えっと、もっと簡単にお願いできますか? ほら、皆さんにもわかりやすいように』
 
 とりあえず私はG-01としての威厳? って奴を保たないといけない。だから素のままに「もっと簡潔に」とかいうのはどうかと思った。だってそんな事をいったら私も分かってないってバレるじゃん。実際もう勇者には私がそこまで賢くないとバレてそうではあるが……それでも勇者なら私をたててくれるだろう。
 尊敬だってきっと今までのようにしてくれると思う。良い奴だからね。流石は勇者である。アイは言わずもがなだ。あいつは私を知ってるからどうでもいい。問題はミレナパウスさんだ。彼女は私を本当の神のように崇めてる。まあいつかは? いつかはそんな誤解は解きたいところだ。
 けどそういうのは段階が必要じゃないかな? いきなり宗教に傾倒してる人に『神なんていないんだ!』――なんていってその人は納得するか? しないだろう。つまりはそういう事だよ。
 私はミレナパウスさんの幻想をぶち壊すなんてできないのだ。私のその言葉を聞いて彼はこう答えてくれた。
 
『新たに生まれ変わろうとしてる』
 
 最小からそういえ……と思ったのは胸にしまっておいた。でも生まれ変わりって……実際私が思ってる生まれ変わり……とかでもきっとないだろうね。だって生まれ変わりって魂が輪廻して新たな姿になる……みたいなイメージがある。でもさ、彼もいってたがメタリファーは概念的な存在でそこに魂とかをもってはない。という事は生まれ変わりといっても魂が輪廻してるとかじゃないってことだよね?
 つまりは魂までも創造してる事になるのでは? 
 
『あなたは神になったのですか?』
 
 だって魂まで創造するなんてそれは神の領域では? いや、でも神も彼の世界の人たちに頼ってたな。一度会ったし。となれば、神に等しくなっててもおかしくない?
 
『魂の解明。それは俺の命題だったからな。それの集大成がユアの卵だ。神になったかどうか、ではなってはない。あれは存在としてちがうからな。だが、神にできることが俺達にはできないと誰が決めた? 
 手を伸ばす権利は命ある物全てにあるべきだろう?』
 
 どうやらこの人はどこまでも研究者みたいだ。自身の中で課した一つの命題。その為にずっと邁進し続けたのだろう。たった一人になったとしても……そういえばこの船の世界で色々な動物がいた。
 それこそ色々と組み合わさったような……さ。あれは多分、どこかに所属してたら命を冒涜してるとか……そんな事を言われるようなことだと思う。そして今、彼の目的をきいて、ああやっぱり……と思ったもん。きっとこの船の世界の者たちは彼によって改造されてる。
 
『必要なデータと触媒はそろった筈だ。あとは上手く反応をすれば……この中でメタリファーは新たな命として誕生するだろう。さあ、見せてくれ。俺の生きた証を!!』
 
 そういう彼の声に反応するかのようにユアの卵にヒビが入っていく。