読了『ベジタリアンの医学』

2014-04-01 18:28:21 | 食について 自然志向

■読了『ベジタリアンの医学』

私はアトピーがあるので親元を離れたら、これ幸いとベジタリアンに切り替えて以来、約20年ほどラクトオボベジタリアン(肉は積極的に食べないが卵と牛乳は食べる)でしたが、最近ヨガの勉強から、ヴィーガンに移行しようと努力中です。

ヨガの伝統的な食(プラサーダ)では、牛乳は取りますが、卵を取りません。卵がないと献立が難しくなります…

バター → 菜種油
牛乳 → 豆乳

という置き換え食品があるのに、卵は置き換え食品がなく、お菓子を作るのに、卵を断つのが難しく挫折中です。

私の栄養学の知識は、学生であった20年前の最新知識を土台にしているので、時には更新しなくてはなるまいと、
医学的見地、栄養学的見地から、ベジタリアン食の選択について、改めて確認の意味で読みました。

大変良い本で、エビデンスベース(科学的根拠を基にして)ベジタリアン食の欠点・利点をまとめています。この本は2005年と少し古いので、2010年以降にかかれた同じような見地の本があれば、もっと良いのですが…。

最近、二人とも風邪を引き、免疫系を強化する食の必要性を感じました・・・でも免疫に悪いのは紫外線であり、食事の問題ではないかもしれません。4~6月は紫外線には最大の注意が必要ですね。

肉食をしないのは日本ではなかなか難しく、おだしが鰹節だともう海外的にはアウトですが、私はそこまで厳密にする必要は感じていません。ただ自分が生きるために不必要な殺生は嫌だなと思っています。 一般にベジタリアンになる理由は、

1)健康上の理由

2)エコロジカルな理由

3)動物愛護などの理由

のほか、4)宗教上の理由もあります。私は、優先する順位的に、1)、2)、3)、です。

健康が第一の理由で、その次には肉類を生産するのには穀類の17倍のエネルギーがかかること、3)はたとえばブロイラーなどの劣悪な環境で食べられるために生まれてきた命を盗らない、という意味、そして、4)自分が採取できるサイズの食品を取るべきだというスピリチュアルな意味です。私は小魚くらいなら捕まえられると思うので、ちりめんじゃこはカルシウム取得の意味もあって許容していました。最近トンと買わなくなりましたが・・・。そんな感じのゆるいベジタリアンですが、たとえば毎週のように焼肉を食べるかというと食べません。毎週寿司というのもないです。

健康にもよく、環境にも良いベジタリアン食を続けて行こうと思いました。

■ ベジタリアンは栄養不足にならないか?→ ならない。

・オメガ3不足、タンパク質不足、ビタミンB12不足について

・タンパク質不足は大豆たんぱくを取ることで問題なく解消できる
・オメガ3については、シソオイルで解消できる。
・ビタミンB12については、厳密なヴィーガンでない限り問題視しなくて良い

■ 疾病予防

・ベジタリアンは生活習慣病の罹患率が低いことが分かっている。(肥満、糖尿病、高血圧、心臓病、ガン)

・免疫系を強くする(がん予防)にはファイトケミカルが重要。

・ベジタリアン食は低コレステロール

・ガンの2大原因 (喫煙、食事)

・肉類の摂取は赤身であっても白身であっても大腸がんのリスクになる

・ホモシステインを下げる葉酸の取得が痴呆の予防に効果的

・トランス脂肪酸(マーガリン)は心臓病を起こす

■注意事項

・鉄分不足に注意すること(ビタミンCと同時に取ること)
・カルシウム不足に注意すること(乳製品を取る場合は問題なし)
・亜鉛の不足に注意すること(豆類を取る)

■効果が実証されている代表的なファイトケミカル

・ブルーベリー
・ルテイン
・リコピン
・フラボノイド
・イソフラボン

■ 問題点と改善ポイント

問題点と感じていたのは、タンパク質とカルシウム、鉄分です。骨や筋肉を作る素材。

タンパク質とカルシウムの強化には、大豆製品を毎食取り入れることで対応し、鉄分は組み合わせなのでビタミンCの強化で解決できそうです。

鉄分はホント足りない…私は女性で子供もいないので、閉経後の骨粗鬆症が心配ですし、夫も細いので骨の健康は我が家では結構重要そうです。その代り、高脂血症や心臓病などの生活習慣病については二人ともたぶん全然心配いりません…。

それより、我が家は二人とも胃腸がそんなに強くないと思うんですよね、消化力が・・・そういう意味では肉は消化に大変負担が大きいので、あまり食べない方が胃腸に負担にならなくて良いと思う。疲れにくい体を作るには、後は何がいいのかなぁ・・・

・毎食大豆製品を取り入れる

・ビタミンCを強化する →柿の葉茶?ローズヒップ?酸っぱいんだな~(^^;)

・シリアルやグラノーラ、または雑穀を取り入れる

・野菜はどれだけ食べてもOK

・アルファリノレイン酸は欠かさないようにする(シソ油)

・ふたりともデスクワーク主体の生活で目を酷使するのでブルーベリーを強化する

・海草とナッツを強化(微量のミネラル)

・フルーツを強化する


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